こんにちは。
リュックと添い寝ご飯のアルバム『Terminal』は、旅立ちや別れ、日常の移ろいを感じさせる楽曲が並ぶ一枚として印象に残っています。
その中でも「long good-bye」は、切ない別れの気配をまといながらも、聴き終わったあとにはどこか前向きな気持ちを残してくれる一曲です。
ただ悲しいだけの別れの歌ではなく、相手の未来を願う気持ちや、自分の寂しさを抱えたまま見送るやさしさが感じられるところが、この曲の大きな魅力だと思います。
今回は、リュックと添い寝ご飯の「long good-bye」が描く切なさと希望について、やさしく振り返ってみたいと思います。
※個人的な感想をもとにまとめています。「そこは少し違うかも」と思われるかもしれませんが、「そんな見方もあるのかな」と思っていただけたら嬉しいです。
「リュックと添い寝ご飯」ってどんなグループなの?
「リュックと添い寝ごはん」は、日本のフォーピースバンドで、略称は「リュクソ」と呼ばれています。2017年に高校1年生のメンバーによって結成され、東京都内を拠点に活動しています。
彼らは音楽プラットフォームEggsで「ノーマル」が年間楽曲ランキング1位を獲得し、RO JACK for ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019で優勝し、ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2019に出場しました。
また、2020年にはSPEEDSTAR RECORDSからメジャーデビューを果たしています。
バンド名の由来は、高校1年生の夏合宿中に「添い寝」という言葉が流行っており、バスが発車する時間までに急いでご飯を食べなければならなかった際に、「リュック」と「添い寝」と「ご飯」という響きが良いと感じたことから名付けられました。
リュックと添い寝ごはんの公式サイトはこちら↓

「long good-bye」はどんな曲?
「long good-bye」は、別れをテーマにしながらも、重く沈みすぎない軽やかさを持った楽曲です。
タイトルにある“long good-bye”という言葉からも、一度きりで終わる別れではなく、長い時間をかけて相手を見送り、気持ちを整理していくような印象を受けます。
つまり、はっきりとした終わりというよりも、少しずつ距離が変わっていく切なさを描いている曲なのかもしれません。
サウンドは心地よく、どこか風通しの良さがあるのに、歌の中に流れている感情はとても繊細です。
この“明るさの中にある切なさ”が、リュックと添い寝ご飯らしい魅力ですよね。

この曲から浮かぶのは「旅立ち」の風景
この曲を聴いていると、まず浮かぶのは、誰かが新しい場所へ向かって旅立つ場面です。
進学や就職、引っ越しなど、人生の節目には、うれしさと寂しさがいつも同時にありますよね。
新しい世界へ進んでいく相手を応援したい気持ちは本物なのに、その一方で「本当は離れたくない」と思ってしまう。
この曲は、まさにそんな複雑な感情を描いているように感じます。
MVを見ていても、故郷を離れて新しい場所へ向かうような雰囲気があって、歌の世界観ととてもよく重なっている印象でした。

相手を応援したい気持ちと、自分の寂しさ
この曲が胸に残る理由のひとつは、見送る側の気持ちがとてもリアルだからだと思います。
相手の夢やこれからの生活を応援したい。
うまくいってほしいし、自分らしく頑張ってほしい。
でも、本音では「行かないでほしい」「できるなら一緒にいたい」という気持ちもある。
この二つの感情が、どちらか一方ではなく同時に存在しているところが、この曲の切なさにつながっているように思います。
ただ背中を押すだけの歌ではないんですよね。
自分の寂しさをちゃんと抱えたまま、それでも相手の未来を願う。
そのやさしさが、とても大人っぽくて、でもどこか不器用で、心に残ります。

会えなくなることへの不安
別れの歌の中には、涙や後悔を強く押し出すものも多いですが、「long good-bye」はもう少し静かな寂しさを描いているように感じます。
会えなくなることで、少しずつ距離ができてしまうかもしれない。
忙しい毎日の中で、思い出す回数も減っていくかもしれない。
そうした“まだ起きていない未来の寂しさ”が、じわじわと伝わってくるんですよね。
別れの瞬間そのものよりも、そのあとに始まる時間のほうが怖い。
そんな気持ちを抱いたことのある人には、この曲がより深く刺さるのではないでしょうか。

それでも、この曲には希望がある
ただ、この曲が素敵なのは、切ないだけで終わらないところです。
相手の未来を信じていること。
旅立ちを“終わり”ではなく“新しい始まり”として見ていること。
そして、別れは寂しいけれど、またどこかでつながっていられると願っていること。
そうした希望が、曲全体にちゃんと流れています。
だからこそ、聴いていて気持ちが沈みすぎず、むしろ少し背筋が伸びるような感覚になるのかもしれません。
寂しいけれど、前を向こう。
その気持ちを、やさしく支えてくれる一曲だと思います。

少し長い間奏のあとのドラムの規則正しいリズムがとても心地良くて、まるで思い出が駆け巡ってるようなアップテンポなサウンドが素敵ですよ
「連れていってほしい」という本音
この曲には、表向きには相手を送り出しているけれど、本音では「自分も一緒に行きたい」と思っているような気配もあります。
それは、自分の夢を優先してほしい相手に対して言える言葉ではないのかもしれません。
だからこそ、見送る側はその気持ちを飲み込んで、励ます言葉を選ぶんですよね。
ここが本当に切ないです。
相手の幸せを願うことと、自分が寂しいことは、決して矛盾しないんだなと思わされます。
むしろ、本当に大切だからこそ、自分の気持ちを少し引いてでも応援しようとする。
その控えめな愛情が、この曲の魅力のひとつだと思います。

この歌詞のMVでのシーンは、旅立つ彼女のバックに彼がそっと手紙を入れていました。
ここも彼の優しさが伝わるシーンですね。
自分の寂しい感情より、”彼女のこれからの生活を励ましていきたいし、何か大変な時はいつでも力になるよ”って。それに、もしどうしても苦しい時は、”帰ってきたらいいよ”と、言ってくれてるようですね。

最後に残るのは、忘れないでほしいという願い
この曲の終盤に近づくにつれて、送り出す側の本音が少しずつ見えてくるように感じます。
前に進んでほしい。
自分らしくいてほしい。
でも、できるなら、ふとした時に思い出してほしい。
そういう願いです。
別れの歌には、強い悲しみや未練が前面に出るものもありますが、「long good-bye」はもっと静かです。
相手の未来を邪魔しない形で、でも心のどこかに自分を残してほしい。
その控えめな願いが、とてもリアルで切なくて、だからこそ胸に残るのだと思います。

”寂しいけど、そんな僕のために夢を諦めることはしないで”だから、”君のやりたいようにやっていいんだよ”という思いにあふれていました。
だけど、最後のフレーズがキュンとします。
”僕のことを忘れないでほしい”といってるような言葉。
この先どんな未来を描くのかわからないですが、甘くて切ない思い出として、心の1ページに刻まれていくのかもしれないですね。
まとめ
今回は、リュックと添い寝ご飯の「long good-bye」について、切なさと希望という視点からやさしく振り返ってみました。
この曲は、別れを描きながらも、悲しみだけで終わらないところが本当に素敵です。
相手の未来を願う気持ち、会えなくなる寂しさ、思い出が支えになること、そしてまたつながっていたいという願い。
そうした感情が、やわらかなメロディの中に丁寧に込められているように感じました。
初めて聴いた時に、少し背筋を伸ばしたくなるような気持ちになったのですが、それはきっと、この曲が“別れの中にも前へ進む力がある”ことを教えてくれるからなのだと思います。
切ないのに、聴き終わると少し前向きになれる。
そんな「long good-bye」を、ぜひあらためて聴いてみてくださいね。
最後までお読みくださり、ありがとうございました!
※藤井風さんが歌う、「満ちてゆく」もとても前向きになれるような素敵な曲でおすすめですよ
