こんにちは。
2024年7月1日、フジテレビ月9ドラマ「海のはじまり」がスタートしましたが、とうとう9月23日最終話になりましたね。
初回をリアルタイム視聴しましたが、登場人物一人一人の気持ちが丁寧に描かれていて、さらに内容がとても切なくて涙なしでは見れませんでした。
そして、9月16日の第11話。
先ほど終わったばかりでまだ海ちゃんの言葉が耳から離れません。
「みんなが寂しいの海のせい?」
「海最初からいなければよかった?」
・・・
「ママいたのになんで一緒にいてくれなかったの?」
「なんでママがいたときにパパになってくれなかったの?」
「なんでママいないっていうの?」
「海、ママとずっと一緒にいたもん」
「いなかったのは夏くんじゃん」(以上、海ちゃんのセリフ)
もう号泣・・・
小さい海ちゃんが苦しんでいる姿も辛いけど、
何もしてあげれなかった夏も辛いだろうな
2人の会話を聞いてて胸が締め付けられました。
9月23日は最終回。
みんなが幸せになって欲しい、ただそれだけが願いですね。
「正直ホッとした。生きてくれたんだなって」(「海のはじまり」月9ドラマ公式より)
海ちゃんの存在を中心にきめ細やかな感情を描かれているドラマですが、親子の愛とは、家族との絆とはと考えさせらる内容です。
主人公の夏が、さまざまな感情と向き合い戸惑いながらも、周りの人たちの触れ合いによって心が豊かになっていく過程が描かれていて惹きつけられますね。
そして、ドラマ「海のはじまり」の世界観にぴったりのback numberが歌う主題歌「新しい恋人達に」が、聴く人の心を揺さぶります。
今回は、back numberが歌う「新しい恋人達に」の心が震えるような歌詞の意味を詳しくみていきますね。
「海のはじまり」主要キャスト陣って?
●目黒蓮・・・月岡夏 役(印刷会社勤務)
●有村架純・・・桃瀬弥生 役(化粧品メーカー勤務・夏の現恋人)
●古川琴音・・・南雲水季 役(元図書館勤務・大学生の頃夏と付き合っていた)
●泉谷星奈・・・南雲海 役(水季の娘・夏の娘でもある)
●大竹しのぶ・・・南雲朱音 役(水季の母親・海の祖母)
●木戸大聖・・・月岡大和 役(夏の弟)
●池松壮亮・・・津野晴男 役(小田原市立中央図書館司書・水季の元同僚)
●林泰文・・・月岡 父 役(夏の父親)
「新しい恋人達に」の歌詞を詳しく!(ドラマのネタバレを含みます)
ここから歌詞の意味を見ていきますね。
光が閉じるように
会えない人がまた増えても
大人になれなかった
それを誰にも言えないでいる
素敵なものを
大事なものを
抱えきれないくらいに
もらったのに
出典元:Apple Music「新しい恋人達に」
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「光が閉じるように
会えない人がまた増えても
大人になれなかった
それを誰にも言えないでいる」
月9ドラマ「海のはじまり」の主人公・月岡夏(目黒蓮 演)は、大学生の頃付き合っていた南雲水季(古川琴音 演)の葬儀で初めて自分たちの子どもを出産したことを知ります。
夏は水季が出産していたことも知らなかったし、どれほど苦労を重ねて水季が海(泉谷星奈 演)を育ててたかも知りません。
このフレーズは、
夏と水季との関係のことと水季が亡くなってから7年が経とうとしてるのに、いまだに大人になりきれてないと感じてる夏の気持ちを歌っているのかもしれません。
ドラマの中の夏は、あの時こうしてればという自責の念や後悔の気持ちを誰にも打ち明けられずにいて、画面越しから辛さが伝わってきます。
追記:「海のはじまり」第6話(8月5日)
水季がどうして急に産むことに決めたのかずっとわからなかったのですが、ある場所(産婦人科の待合室)で2人(水季と弥生)が繋がってたとは想像もつきませんでした。
「どちらを選択してもあなたの幸せのためです。あなたの幸せを願います」(弥生の言葉より)
きっとこの言葉に水季は救われる気がしたのかなって感じました。
指先で雲をなぞって
僕にはもう見えないものを
描く君に
かける言葉があるとしても
僕にはとても探せないだろう
出典元:Apple Music「新しい恋人達に」
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「指先で雲をなぞって
僕にはもう見えないものを
描く君に」
もうこの世にはいない水季が海と過ごしたかった日々やこの先やりたかったこと、もし夏に出会ったら伝えたかったこと、その全てを叶えられなかった無念さ。このフレーズから水季の悲しみが伝わってくるようですね。まだ27歳だったというのに・・・
追記:ドラマ「海のはじまり」第7話(8月12日)
この回は、水季と津野君との出会いから、どんな風に水季と海親子と接してきた日々が丁寧に描かれていました。
水季の性格上、親に頼るとか他人に頼るとかができなくて、自分一人で無理してきたけど、自分の病状が進行してきてからは、どうしても誰かに頼らないと生活が成り立たなくなっていました。
そんな時に、職場の同僚の津野君に少しずつ頼り始めた水季。でも、津野君が夏のことを責めるような言い方をした時に、
「知らない人のことをそいつ呼ばわりって」
「海の父親のこと知らないのに悪く言わないでください」(水季の言葉)
かなりこの言葉に傷ついたと思いますが、もう一つ辛いなって思ったシーンがありました。それは、水季の遺品整理をしていた水季の母親が、津野君に対して言い放った言葉を聞いたとき。
「触らないで。大丈夫です、家族でやるんで」(水季の母の言葉)
水季の一番近くで家族よりも支えてきた津野君なのに、そんなふうに言われるなんて。津野君はどうやって自分の感情を処理したらいいのかわからないですね。お世話になった人に対してかける言葉が違ってるのかもしれないです。
でも、水季が自分たちの生活のことでいっぱいいっぱいだったこと。また大切な娘を失ったあと、水季の母親が自分の娘のことを強く思うあまり、遺品を整理する時間を誰にも奪われたくなかったこと。この言葉を言ったら、相手がどんなふうに想うかとか傷つけるんじゃないかとかと、思いやる気持ちの余裕がなかったのかなと思います。
個人的な感想なので違ってるかもしれませんが。人間の感情は、時には弱くて脆くて頑固でやっかい。でも、そんな移ろいやすい感情を持っているのが人間なのかもと思えたシーンでした。
次の夏の気持ちのようなフレーズが心に刺さります。
「かける言葉があるとしても
僕にはとても探せないだろう」
夏は水季に対して、話したいことや聞きたい事はたくさんあるけど、彼女の奥底に仕舞い込んでいる本当の気持ちは僕には想像もつかない。まだまだ未熟な自分は君の思いに気づけないし、君の辛さをわかってあげることができない。夏が、自分のさまざまな感情と葛藤している様子がわかるフレーズですね。
頼んだ覚えは無くても
守られてきた事は知ってる
自分じゃできやしないけど
君には優しくあれと願い祈る
出典元:Apple Music「新しい恋人達に」
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「頼んだ覚えは無くても
守られてきた事は知ってる」
このフレーズは、海(夏の娘)に対する状況を歌ってるのかなと思いました。夏自身は、海ちゃんの存在を知らなかったので、「海のことをよろしくね」とは言えるよしもなかったけど、水季や家族や周りの人たちに優しく守られて育ってきた事は、海ちゃんの姿を見れば想像がついたのでしょうね。
すくすく(水季と海のアイコトバ)といい子に成長していたので。
「自分じゃできやしないけど
君には優しくあれと願い祈る」
夏自身は、こんなふうに海を育てるなんて出来はしないけど、ただただ君の周りに優しさが溢れて幸せになることを願い祈っているという夏の気持ちを表してるようですね。夏の優しい眼差しが目に浮かびます。
似合ってなんかいなくて
何もかも足りないのに
投げ出し方もわかんなくて
ここにいる
出典元:Apple Music「新しい恋人達に」
ここはさすが依与吏さんと言いたくなるような歌詞ですね。楽曲作成者の清水依与吏さんらしい表現かな。人の気持ちの揺れ動きを歌詞に載せるのが素晴らしいって思います。
例えば、「ハッピーエンド」では、
「私がいれば何もいらないと
そう言ってもう離さないで
なんてね嘘だよさよなら」
このフレーズでも主人公の心の揺れ動きを見事に表わしています。大好きで離れたくない、でもお別れしようって。
次に「花束」では、
「これから2人でやっていけると思う?
んんどうかなあ でも
とりあえずは
僕は君が好きだよ」
歌い手のまだ自信なさげな感情が伝わってきます。君を幸せにする自信はないけど、君を好きなことには違いないんだよなあって。依与吏さんの歌詞は、とても人間らしくて好きです。人って強くもあり弱くもあり、いつもいろんな感情を抱えています。
そこで、「新しい恋人たちへ」のこのフレーズ(似合って〜からの歌詞)の意味をみてみますね。このフレーズは、父親としての資格があるのかな、父親というには程遠い存在だけど、かといって海ちゃんのことを見過ごしたり他人のフリもする事はできないって・・・そんな夏の心の葛藤が見え隠れするフレーズですね。自信はないけど、夏の優しい心が薄情な事はできないって言ってるようで涙が出そうになりました。
追記:「海のはじまり」第5話(7月29日)
少しの間海の家で一緒に過ごすことになった夏。客間として通された部屋はなんと水季が使っていた部屋。部屋の取っ手に触ろうとする夏の手から、ためらいの気持ちが伝わってきました。
「投げ出し方もわかんなくて
ここにいる」
どんなふうに過ごせばいいんだろう、どんなふうに海ちゃんや家族と向き合えばいいんだろう。夏の複雑な心境を思うと胸が締め付けられるような気がしました。
追記:「海のはじまり」第6話(8月5日)
夏が海ちゃんと図書館へ行った時、津野さんと海ちゃんのやり取りがすごく自然で、自分なんかよりよっぽど海ちゃんのことわかってるって夏は思ったかもしれないです。夏ががんばって三つ編みをしてあげたのに、ヘアゴムを外されるシーンは心がズキズキしました。
でも、海ちゃんの言葉に救われて気がしました。「夏君が三つ編みしてくれたからフワフワ」「またやってね!」なんて海ちゃんはいい子なのって思っちゃいました
張りぼてに描いた虹でも
手垢にまみれたバトンでも
なにかひとつ
渡せるものが見つけられたら
少しは胸を張れるだろうか
出典元:Apple Music「新しい恋人達に」
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「張りぼてに描いた虹でも
手垢にまみれたバトンでも」
「張りぼて」の意味は?
張りぼてには次の2つの意味がありますよ。
①張り子で、ある形に作ったもの。芝居の小道具などに使われる紙製の造形物を指します。
②比喩的に見かけは立派だが、実質の伴わないことやものを指します。これは、実在しないものや本物とは異なるものを装っていることを意味します。商品のパッケージや広告などで使われることがあります。
どちらの意味も、見た目や形だけ整えて実物そっくりに見せかけること意味してるんですね。このフレーズは、どんなに不格好で泥臭いものであったとしても
「なにかひとつ
渡せるものが見つけられたら
少しは胸を張れるだろうか」
たった一つでいいから、君に伝えられるものがあれば僕は自信を持つことができるのかなって。夏は、今の等身大の自分を認めてあげたいと言ってるようで応援したくなりますね。
ドラマの第3話での、夏と海ちゃんの海辺のシーン、すごく素敵すぎてテレビの前でニヤニヤしちゃいました。あーこうやって少しずつ親子になってくんだなって感じる場面でした。
追記:「海のはじまり」第4話(7月22日)
夏が海ちゃんと過ごす日々を増やしていこうとしているなかで弥生の複雑な気持ちを考えると胸が痛くなります。でも、海ちゃんからの電話で心が救われる気がしました。「誰も悪くないのに、みんな好きなのに夏君と一緒にいちゃダメなの?」(海のセリフ)「そのまま自分だけその気持ち持ってればいいんだよね」(弥生のセリフ)
閉じた絵本の
終わりのページで
これは誰の人生だ
誰の人生だ誰の人生だ
誰の人生だ誰の人生だ
出典元:Apple Music「新しい恋人達に」
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「閉じた絵本の
終わりのページで」
ここから、いったん自分のぐちゃぐちゃな感情をバーンってリセットするような印象を受けました。自分に「そんな悩んでばかりいてどうするんだ」って
言ってるようで、依与吏さんの力強い歌声が響いてきます。「これは誰の人生だ」って。
「誰の人生だ誰の人生だ
誰の人生だ誰の人生だ」
何度もリピートし、自問自答を繰り返してるようですね。他の誰でもない、自分の人生だろって。自分が主役で、世界でたった一つの自分だけの生き方。私も、なかなか思い通りにいかないことが多くて弱気になることもありますが、このフレーズに勇気づけられました。自分にしかできない人生を生きたいですね。
追記:ただ、夏を見ていて心配なのは、自分が海ちゃんを幸せにしてあげなくちゃと気負いすぎてるところがるなあって。弥生さんと別れて海ちゃんを選び、水季の実家をなるだけ頼らないようにしようとしてる夏。
夏は子どもが生まれて少しずつ父親になっていく過程を経験してないから、本当は全てのことに対して不安があるはずなのに、一人で頑張ろうとするなんて。
次のフレーズにつながるんですが、本当に大切なことは「この世に残された海ちゃんが幸せな未来を生きてほしい」ということかなと思います。誰も悪くなくてみんな一生懸命に生きている。みんなの願いはただ一つ、「海ちゃんに幸せになってほしい」し、「全ての人が自分の人生の中で、幸せになってほしい」ということ。依与吏さんの力強い歌声から、みんなが幸せになったらいいなという思いがさらに強くなりました。
真っ白な君の未来を
真白なまま
君が色を濡れるように
出典元:Apple Music「新しい恋人達に」
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「真っ白な君の未来を
真白なまま
君が色を濡れるように」
夏の願いは、このフレーズに込められてる気がします。海ちゃんが、これからもすくすく大きくなるように。いろんな感情に汚されることなく海ちゃんらしく生きていけるように。
指先で雲をなぞって
僕にはもう見えないものを
描く君に
かける言葉があるとしても
僕にはとても探せないだろう
出典元:Apple Music「新しい恋人達に」
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※前述のサビの部分を参照されてくださいね。
このフレーズは、夏が自分のさまざまな感情と葛藤している様子がわかるフレーズですね。
でもいつか君が誰かを
どうにか幸せにしたいと
願う日に
笑って頷けたとしたら
それでもうじゅうぶん
じゃないかと思う
作成:Iyori Shimizu
このフレーズは、夏の海ちゃんに対する気持ちでもあるし、弥生さんのようでもあるし、海ちゃんのおばあちゃんとおじいちゃん・・・そして、水季の気持ち。
周りのすべての人に当てはまりそうだなって思いました。
追記:最終話(9月23日)
予想していた内容とは違っていました。海ちゃんがおじいちゃんおばあちゃんの家に戻り、夏は弥生さんとよりを戻すのかなと思ってましたが・・・海ちゃんと夏君が2人で暮らすことにしたんですね。
でも、大変な時や困ったときは周りの人に頼ろうって決めた夏。それに水季はいない人ではなくて、夏と海ちゃんの思い出の中で生き続けてるから居なかったことにはならないんですね。
水季からの手紙・・・「人は2人の人から生まれてきます。一人で生きていくなんて無理なんだよ。なつ君も誰かと生きてね。海を幸せにしながら、自分も幸せになってね」
最後海辺のシーン、とても素敵でした。これから2人で、いえ、たくさんの優しい人たちと生きていくんだなあって。夏君も海ちゃんももう大丈夫、そんな気がします。
だけど、夏君が本当に優しくて寛容だから、海ちゃんと一緒に暮らしてくれるんだなって思います。人によっては、自分には関係ないって逃げる人もいるかもしれないですものね。
夏君は海ちゃんの存在を知らずに生きてきたけど、お父さんになる覚悟を決めて一生懸命に目の前のことに向き合い乗り越えてきたことが、一番心に残りました。
まとめ
今回は、back number「新しい恋人達に」心が震えるような歌詞を詳しくみてきましたが、いかがだったでしょうか?
back numberの曲は、どの曲も大好きなのですが、またひとつ大好きな曲が増えました。
ドラマ「海のはじまり」の展開とともに、「新しい恋人達に」が、より一層ドラマを深くしてくれましたね。ぜひ一度聴いてみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!