こんにちは。
今までにない学園ドラマと称されるTBS日曜劇場「御上先生」、ついに始まりましたね。
かなりインパクトのあるシーンから始まった第1話の視聴率は、世帯12.2%、個人では7.5%(どちらもビデオリサーチによる、関東地区)と注目度の高さが光る結果となりました。
今作のプロデュースをされる飯田和孝氏は、「アンチヒーロー」(2024)や「VIVANT」(2023年)などの話題作も指揮をされてきた方なので、「御上先生」の展開が楽しみでしかないです。
TBSテレビ日曜劇場「御上先生」の公式サイトには
「高校を舞台に、権力争いや国の思惑、大人社会の要素を入れ込んだオリジナルストーリー」(御上先生公式サイトより)
とあったので、毎回深くて考えさせられるような内容になるんじゃないかと予想されますね。
そして、第1話でお披露目されたONE OK ROCKが歌う「Puppets Can’t Control You」‼ 体中に電流が走るって言ってもいいくらいビビッドな破壊力抜群のロックナンバーですよ。
今回は、超ロック!な「御上先生」の主題歌「Puppets Can’t Control You」の歌詞をドラマの内容とリンクしながら詳しく見ていきますね。
主題歌「Puppets Can’t Control You」の歌詞を詳しく!(ドラマのネタバレも含みます)
「Puppets Can’t Control You」の「Puppets」は操り人形やマリオネットの意味なので、「マリオネットはあなたを支配(管理)できない」と訳されます。これを意訳すると「他人の操り人形にならないで」となるのかも。どう思われますか?
※個人的な感想をもとに歌詞の意味を考察しています。「そこはちょっと違うなあ」と思われるかもしれませんが、「そういう考えもあるのかな」と思っていただけると嬉しいです。
先攻か後攻で決まるような
出典元:YouTube「Shuチャンネル」
馬鹿げたペテン師のゲームに
実際躍らされて狂わされ
騙されたあげく
They want to make us pick a side
(彼らは「どっちか選べ」と迫ってくる)
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日曜劇場「御上先生」の主人公:御上孝(松坂桃李さん 演)の心の奥底にあるのは「間違ったものを正したい」という強いコアバリュー。それは、学生時代から変わらない。
御上先生は、文科省から高校の教育現場に派遣されてきましたが、エリート官僚からの脱落を意味するのでしょうか。
「実際躍らされて狂わされ
騙されたあげく」
同僚の槙野恭介(岡田将生さん 演)が御上先生に不利になるような情報をリークしたことによって左遷されてしまったのかもしれないし(違うと願いたいです)、もしかすると御上先生の思惑(強い使命感)によって望んで派遣教師をすることにしたのかはわかりませんが。
人がエリートのレールに乗って走り続けるか、それとも違う道を選び方向性を変えるかどうかは自分にとっては知る由もないこと。
ただ、
「They want to make us pick a side
(彼らは「どっちか選べ」と迫ってくる)」
”a side” 二つのうちの一つを選ばなくちゃいけない世界だとしたら、過酷な未来しか想像できないです。
「真のエリートが寄り添うべき他者とは、つまり弱者のことだ」(御上先生の言葉)
核心を突いた重い言葉ですね。
日本教育の先にある世界が健全であってほしいと願いながらドラマを見ていますが、御上先生が生徒たちと一緒に大きな権力に立ち向かう展開になるのが少し怖いような、でも最後にはやり遂げてほしいのでクライマックスまで応援したいです。
Damned if I do
出典元:YouTube「Shuチャンネル」
(やったところで責められるし)
It’s way too late to fix it
(もう手遅れで取り返しがつかない)
I’ll be damned if I don’t
(やらなければやらないで後悔するし)
The bane of my existence
(それが僕を苦しみ続ける)
They said damn kid you gotta try
(彼らは「やってみろよ」と言ってくる)
Even if you never win
(たとえ一度も勝てなくても)
You can’t pretend
(思い込むことなんてできない)
You’ll never be happy again
(「もう二度と幸せになれない」と)
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ドラマ第1話では、ジャーナリスト志望の神崎拓斗(奥平大兼さん 演)が自分なりの正義感から、御上先生の官僚時代のことをスクープ記事として校内中に広めていました。
「Damned if I do
(やったところで責められるし)
It’s way too late to fix it
(もう手遅れで取り返しがつかない)
I’ll be damned if I don’t
(やらなければやらないで後悔するし)
The bane of my existence」
(それが僕を苦しみ続ける)
このフレーズのように、神崎君がスクープ記事をだしたところで批判を買うことがあるし、その記事を出したことによって誰かの人生に大きな影響を与えて取り返しのつかないことになってしまうかもしれないし。
書かなければそれはそれで後悔しそうですものね。だけど、御上先生は神崎君に対して鋭い指摘をしていました。
「ボクに対しての取材もしなければ確認もしなかった。あげくに書いたのがこんなゴシップ記事だなんておかしいと思わない?」(御上先生の言葉)
こういわれると神崎君は反論できなくてイラッてしてました。
御上先生がこれからしようとしてることにも当てはめて考えてみますね。
教育現場を改革しようとすると、波風が立って周りから責められるかもしれないし、でもそのまま放置してるときっと日本の教育が歪んでいってしまう。
なにも行動を起こさなかったら、「間違ったものを正したい」っていう心の中の自分に嘘をつくことになるから、いつも”やる”か”やらないか”の狭間で、悩み苦しみます。
Clip his wings he don’t deserve the halo
出典元:YouTube「Shuチャンネル」
(翼を切り落としてやれ、彼にそんな天使の輪っかは似合わない)
I’m losing faith in everyone again
(また周りの人たちへの信頼を失いそうになる)
If the TV stations sell their lies on cable
(テレビでは嘘ばかりが垂れ流されていて)
Then we’re so blind that we’ll be tuning in
(そんなものを僕たちは疑いもせずに見ている)
But I don’t know where to start
(でもどこから始めればいいのか分からない)
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「Clip his wings he don’t deserve the halo
(翼を切り落としてやれ、彼にそんな天使の輪っかは似合わない)
I’m losing faith in everyone again
(また周りの人たちへの信頼を失いそうになる)」
この世の中には、自分の保身のために平気で噓をついたり事実を隠蔽(いんぺい)したりする人が少なからずいるのかもしれません。
権力に物を言わせてる人たちが正義の味方といって天使の振りをしていても、ちっともヒーローとは呼べないんだよって、このフレーズが教えてくれる気がします。
ここでちょっと不思議だなあと思ったワードがあるのですが。このセクションのトップフレーズの「 he don’t です。
文法的には、「he doesn’t 」となるのですが、ここでは「 he don’t 」になっているところ。
想像でしかないのですが、もしかすると人を騙すことを日常的にしているペテン師に対して、正しい文法すら使いたくないし使う価値もないって、皮肉をこめてこう表現されたんじゃないかな。
この想像は、個人的なものですので正解はわかりません。どう思われますか?
「If the TV stations sell their lies on cable
(テレビでは嘘ばかりが垂れ流されていて)
Then we’re so blind that we’ll be tuning in
(そんなものを僕たちは疑いもせずに見ている)」
毎日いろんな情報が流れてきてて、何が正しくて何が間違っているのかわからずにそのまま受け入れてしまうことって多いですよね。
誰の言葉を信じていいのか分からなるときがあるかもしれませんが、きっと正しい人って他人から見られていても見られてなくても信念がぶれない人なのではと思います。だけど、社会の中で自分の意見を押し付けようとしたら逆に反発されてしまうかも。
難しいですね。
「But I don’t know where to start
(でもどこから始めればいいのか分からない)」
だからこそ、このフレーズが深く心に突き刺さります。
御上先生が、この先どんなふうに戦って答えを出していかれるのかを1クール観続けたいです。
Damned if I do
出典元:YouTube「Shuチャンネル」
(やっても無駄だと言われ)
It’s way too late to fix it
(もうどうにもならないくらい遅すぎる)
I’ll be damned if I don’t
(もしやらなければ)
The bane of my existence
(それはそれで苦しみ続けることになる)
They said damn kid you gotta try
(「やってみろ」と言ってきたんだ)
Even if you never win
(たとえ結果が出なくても)
You can’t pretend
(諦めることはできない)
You’ll never be happy again
(「もう幸せになれない」なんて)
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このサビの歌詞の意味は前述していますが、ドラマの回が進んできたらエピソードとリンクさせながら追記していきますね。
追記:ドラマ第3話(2月2日)
「I’ll be damned if I don’t
(もしやらなければ)
The bane of my existence
(それはそれで苦しみ続けることになる)」
生徒の一人、東雲 温(しののめ たずね)(上坂樹里 演)。”温(たずね)”って、珍しい名前だなあと思っていたら、”温故知新”(=「温故知新」(おんこちしん)は、古いことを学び直し、そこから新しい知識や知恵を得るという意味)が名前の由来だったんですね。
中学校の教師だった温(たずね)の父が、どうして教師を辞めさせられたのか?そこには文科省とのかかわりがあり・・などと、日曜劇場「御上先生」は、「?」がたくさんでてきますよ。
御上先生がいつも生徒に問いかける言葉「考えて?」。考えることは自分と向き合うことだから、とても苦しいことですよね。何も考えない方が気が楽でいいのですが、それだと問題を先送りにしてるだけだから、このフレーズのように苦しみ続けることになるのかなと思ったり。
ちょっと面倒で大変でも、考えることから逃げないようにしなくちゃと、ドラマ第3話は教えてくれてるような気がします。
Holding on to nothing
出典元:YouTube「Shuチャンネル」
(何もないものにしがみつき)
Till it turns into something
(それが何かに変わるのを待ち続けている)
Don’t like who I’m becoming
(自分が変わっていくのが嫌だ)
I can’t keep running
(もう逃げ続けることはできない)
Searching for an answer
(答えを探しながら)
Re-reading every chapter
(過去を何度も読み返しているけど)
There’s no happy ever after when it’s over
(ハッピーエンドなんてないとわかっている こんな結末には)
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このmiddleeightのセクションですが、感情がくすぶっているというか気持ちが揺れている印象を受けます。
「Don’t like who I’m becoming
(自分が変わっていくのが嫌だ)
I can’t keep running
(もう逃げ続けることはできない)」
今の社会的立場にしがみついて、そこから昇進していくのを待っているような自分になるなんてごめんだって。
自分の気持ちにふたをしながら、生き続けることはできないのに。
「There’s no happy ever after when it’s over
(ハッピーエンドなんてないとわかっている こんな結末には)」
このままの自分じゃきっとハッピーエンドは訪れないんじゃないかな。
「あたり触らず生きてる自分って、どうなんだろう?」と心に聞いてみたくなるかもしれないですね。
とても深いメッセージが込められているようで、何度も「Puppets Can’t Control You」を聴きながら意味を考えてみようと思います。
このあとの間奏もめちゃくちゃかっこいいので、おすすめですよー
Damned if I do
出典元:YouTube「Shuチャンネル」
(やったところで責められるし)
It’s way too late to fix it
(もう手遅れで取り返しがつかない)
I’ll be damned if I don’t
(やらなければやらないで後悔するし)
The bane of my existence
(それが僕を苦しみ続ける)
They said damn kid you gotta try
(彼らは「やってみろよ」と言ってくる)
Even if you never win
(たとえ一度も勝てなくても)
You can’t pretend
(思い込むことなんてできない)
You’ll never be happy again
(「もう二度と幸せになれない」と)
作成:DAIDAI, Derek Tyler Carter,
Dru Decarro, GIANNI TAYLOR,
Taka
まとめ
今回は、超ロック!な日曜劇場「御上先生」の主題歌「Puppets Can’t Control You」の歌詞をドラマの内容とリンクしながら詳しく見てきましたがいかがでしたでしょうか?
まだドラマ第1話を視聴したところなので歌詞の深堀りができてないかもですが、次回エピソードからも注目して考えてみようと思います。
ONE OK ROCKが歌う楽曲は、いつも魂が揺さぶられるし自分の弱い心を奮い立たせてくれるような曲ばかり。マイライブラリーに、素晴らしい一曲「Puppets Can’t Control You」が増えるって最高ですね。
ぜひ一度聴いてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!