こんにちは。
最近、日本の2人組バンド「離婚伝説」が歌う『しばらく』という曲を繰り返し聴いています。
耳にした瞬間、ふわっと心に風が吹き抜けるような、なんとも言えない優しさに包まれて、気がつけば何度もリピートしていました。
今期のTBSドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』の主題歌『紫陽花』も、彼らが手がけています。
初めてドラマのエンディングでこの曲が流れたとき、「こんなにやわらかくて、心をそっと撫でてくれるような声があるんだ」って、思わず画面から目が離せなくなったのを覚えています。
離婚伝説のお二人が持つ世界観や、言葉の選び方、そして音の間(ま)──
そのひとつひとつが、とても心地よくて癒されます。
「離婚伝説」はどんなバンドなの?って、気になりますよね。
今回は、「離婚伝説」のご紹介と「しばらく」の歌詞の意味をみていきますね。
注目アーティスト「離婚伝説」って?
「離婚伝説」は、2022年に活動を開始した日本の2人組バンドです。メンバーは 松田歩(ボーカル)さんと 別府純(ギター)さんの2人で活動されています。
2024年にソニー・ミュージックレーベルズのアリオラジャパンからメジャーデビューし、現在日本の音楽シーンで急速に人気を集めているアーティストです。
🎸バンド名の由来は?
バンド名「離婚伝説」は、ソウルミュージックの巨匠マーヴィン・ゲイが1978年にリリースしたアルバム「Here, My Dear」の日本語訳に由来しています。このアルバムは、マーヴィン・ゲイの離婚経験を題材にした私小説的な内容で、音楽史上の名盤として高く評価されています。
メンバープロフィール
- 松田歩(まつだ あゆむ) ボーカル担当。鹿児島県出身。甘くメロウなハイトーンボイスが素敵ですよ。
- 別府純(べっぷ じゅん) ギター担当。埼玉県出身。縦横無尽なギタープレイが魅力。
お二人は約7年前の2018年頃に出会い、2022年から「離婚伝説」として活動を開始しました。
音楽スタイル
離婚伝説の音楽は、AOR(アダルト・オリエンテッド・ロック)、ファンク、シティポップ、R&B、歌謡曲など様々なジャンルの要素を取り入れつつ、「あくまで”ポップ・ミュージック”でありたい」という思いが楽曲には込められています。
バンドの楽曲は、「愛」という一貫したテーマで描かれており、松田歩さんの甘いボーカルと別府純さんの個性的なギタープレイが絶妙に融合した独自のサウンドが特徴です。
代表曲って?
・「愛が一層メロウ」
2022年8月に発表された1stシングル。この曲で一躍注目を集めることになりました。
・「しばらく」
2025年1月15日に配信リリースされた楽曲。繊細な歌詞とメロディが特徴で、窓際の砂時計や夢を見る情景が描かれた切ない楽曲です。
・「紫陽花」
2025年4月9日にリリースされた、TBS系火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』の主題歌。離婚伝説にとって初のドラマ主題歌となった作品です。雨に打たれながらも七色に咲く紫陽花のように、明日を照らす希望を歌った楽曲です。
・「本日のおすすめ」
TVアニメ『ラーメン赤猫』のエンディングテーマ。(2024年7月~9月まで放送されていましたよ)
・「まるで天使さ」
MVは青く光る海と抜けるような空の蒼さが印象的できれいですよ。おすすめの一曲です。
「窓際の砂時計」~「思い出すまでは」まで
ここから「しばらく」の歌詞の意味を見ていきますね。
※個人的な感想をもとに考えていますので、「そこはちょっと違う?」という箇所があると思います。「そんな考えもあるの?」と思っていただけると嬉しいです
窓際の砂時計
出典元:Apple Music「しばらく」
ひび割れたガラスの向こう
まだ夢を見てるの
あなたを忘れていくの
眩しい光の匂いを残してる
今でも
思い出すまでは

「窓際の砂時計
ひび割れたガラスの向こう」
このフレーズは、現実の世界とあなたと過ごした楽しい日々を対比しているようなイメージが浮かんできます。
”ひび割れた”窓ガラスなので、きっと2人の間はもう元には戻らないと暗示しているようですね。
砂時計の砂が一定のスピードで落ちていくように、ただ時だけが流れていくんだよ、と。
「まだ夢を見てるの
あなたを忘れていくの
眩しい光の匂いを残してる」
このフレーズからは、この現実を受け入れられない歌い手の心情が伝わってきます。
まだ2人の思い出の中に浸っていたいけど、忘れなくちゃいけないと自分に言い聞かせているかもしれません。
眩しいくらい輝いていた日々に未練が残っているけれど。
もう、最初から美しいフレーズの連打で心がくすぐられますね。
「伸びてゆく影法師」~「思い出すまでは」まで
伸びてゆく影法師
出典元:Apple Music「しばらく」
宵闇は忍び込んで
また夢を見せるの
眠れない夜を数えて
それでも続いていくの
眩しい光の匂いを残してる
今でも
思い出すまでは

「伸びてゆく影法師
宵闇は忍び込んで」
日中は仕事に追われてあなたのことを思わずに過ごせたけど、日が暮れる頃になると自分の心の中にあなたの姿が忍び込んでくるのかもしれません。
そうですよね。
忙しさに紛れていると、辛いことや悲しいことが入ってくる隙間ができにくいです。
でも、一息ついた時やプライベートの時間に切り替わると、忘れなくちゃいけないことが蘇ってくることもあります。
そして、
「また夢を見せるの」
忘れようとしていたのに。
「眠れない夜を数えて
それでも続いていくの」
このフレーズからは、葛藤しながらも乗り越えようとする主人公の気持ちがひしひしと伝わってきます。
「遠ざかる街を背に」~ラストまで
遠ざかる街を背に
出典元:Apple Music「しばらく」
人は皆、景色の向こう
また夢を見てるの
悲しみの果てを歩いて
あなたを探してるの
眩しい光の匂いを残してる
今でも色褪せたりはしない
愛した日々が
今、心を解いてく
全てを思い出すまでは
作成:RIKON
「遠ざかる街を背に
人は皆、景色の向こう
また夢を見てるの」
人は、心に刻まれた忘れたくない過去を抱えながら、時には現実から目をそらしたくなるもの。
優しく繊細なメロディーが寂しさを募らせますね。
別れた人を忘れられないような切ない映画といえば、「花束みたいな恋をした」が思い出されます。
2021年公開の日本映画。菅田将暉と有村架純のダブル主演。明大前駅で終電を逃したことがきっかけで出会った山音麦と八谷絹。趣味や好みが一致し、またたく間に恋に落ちてしまった二人が、5年間の同棲生活を経て別れていくまでの物語。
もしかしたら、恋愛のクライマックスがハッピーエンドじゃない場合もあるけれど、
「眩しい光の匂いを残してる
今でも色褪せたりはしない」
その輝いていた時間と記憶の中の映像は、決して色褪せたりしないのかもしれないですね。
歌詞の最後のフレーズが、失恋の乗り超え方なんだろうなあ…
「愛した日々が
今、心を解いてく
全てを思い出すまでは」
過去の経験が、自分の心の奥の何かを変える瞬間を表していて、全てを意味付けしているような。
きっと、良くも悪くも自分に影響しているんですよね。
自分の心の答え合わせが終わるころには、新しい自分に出逢えて次に進む力が湧いてくるといいのですが。
「しばらく」の歌いだしの”砂時計”のように、時間こそが解決してくれるんでしょうね、たぶん。
まとめ
今回は、「離婚伝説」のご紹介と「しばらく」の歌詞の意味をみてきましたが、いかがでしたでしょうか?
切なさ満載の歌詞やメロディーも素敵ですし、松田歩さんの優しい歌声が耳から離れなくなりそう。
ぜひ一度、離婚伝説が歌う「しばらく」を聴いてみてくださいね。TBS系火曜ドラマ『対岸の家事~これが、私の生きる道!~』の主題歌「紫陽花」もおすすめですよー
最後までお読みいただきありがとうございました!