「じゃあ、あんたが作ってみろよ」主題歌「シェイプシフター」変わりたい人へ贈る歌詞の意味は

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TVerで異例のブームを巻き起こし、ついに お気に入り登録166万超え(2025年11月21日現在) を突破したTBS火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』。

その熱は音楽にも広がり、主題歌 This is LAST「シェイプシフター」は Shazam日本11位、さらに Spotify急上昇チャートへと躍り出る快挙を見せています。

“理想通り生きなきゃ”って、そんな息苦しさに押しつぶされそうな時もありますよね。

でも、「不器用な愛で変わっていく」というこの曲の言葉が、まるで救いのように胸に沁みてきます。

今回は、This is LASTが歌う、主題歌「シェイプシフター」の歌詞に込められた本当の願いを、ドラマの内容とリンクしながら読み解いていきますね。

目次

「シェイプシフター」ってどういう意味?

「シェイプシフター(Shape-shifter)」は、英語の2つの単語の組み合わせです。

  • Shape(シェイプ):形、姿
  • Shifter(シフター):変える者、移行する者

この言葉は、「自分の姿を自由自在に変える能力を持つ存在」という意味になります。

神話やファンタジーでは、どんな意味合いを持つの?

元々、「シェイプシフター」は、世界の神話やファンタジーの世界で使われる言葉でした。彼らが持つ能力の最大の特徴は、文字通りあらゆる形態に変身できることです。

例えば、

・人間から動物へ
・動物から別の動物へ
・怪物や精霊などに変身する

主題歌「シェイプシフター」の歌詞の意味を詳しく!(ドラマのネタバレを含みます)

ここから歌詞の意味をみていきますね。

※個人的な感想をもとに歌詞の意味をまとめています。「そこはちょっと違う」と思われるかもしれませんが、「そんな考えもあるのかな」と思っていただけると嬉しいです。

嫌気がさしていた
どこで間違えたんだろう
遠くなる理想像が
認め合えなくなってく

引用元:Apple Music「シェイプシフター」
レストランで食事をする男女のイメージ
©2025heartful life salon AI-generated image

”すれ違い”を表すようなフレーズ

ドラマ第1話では、完璧だと思っていた勝男のプロポーズシチュエーションでしたが、その結果は思いもしない展開へ。

勝男が鮎美にプロポーズした直後に2人は、別れることになってしまいました。

2人の「理想像」とは?

勝男と鮎美がうまくいかなかったのは、2人の「理想像」に違いがあったから。

🔶勝男…「女の幸せは、家で料理を作って愛する男性を待つこと」という昭和的・亭主関白な考えを持っていた。

🔶鮎美…理想の結婚をしたいという想いから、手の込んだ料理を作り、恋人ファーストで過ごし、自分の気持ちを封印していた。

ドラマの前半では、「相手の気持ちを想像できない勝男」と「いい彼女を演じる鮎美」が描かれていました。

呆れるくらいに僕らは
痛みで学ぶ生き物で
枯れるくらい悩んでも
答えはわからないまま

引用元:Apple Music「シェイプシフター」

共感できるフレーズ

痛みで学ぶ生き物」と歌われているのですが、勝男や鮎美だけでなく自分にも当てはまる表現だなあって思いました。

人の性格や癖は、ちょっとやそっとでは変わらないんですよね。

想いの至らない人に対して、「そういうところなんだよね」とか「一回痛い想いしないと分らないんだよ」という人がいます。

今まで信じてきた価値観をすぐに変えるのは、結構大変かもしれません。

合わせることが次第に
上手くなって
募った後悔と比例して
見えない私
古臭い思想、
話し合う余地もないほど
足りなかったのは
理想じゃなくて

引用元:Apple Music「シェイプシフター」
©2025heartful life salon AI-generated image

鮎美にリンクするフレーズ

このセクションは、まさしく”勝男”と”鮎美”をいい表しているようなフレーズです。

合わせることが~見えない私」は、鮎美の姿そのもの…。

例えば、ドラマ6話の鮎美が勝男と再会し、一緒に食事するシーン。

勝男は、食べ残った小籠包を持って帰る時に偶然鮎美に出会います。

鮎美がしっかり食べる姿を見て「昔より食べるようになったな」と、勝男は言いました。そこで、鮎美は「勝男さんといるときは少食のふりしてたから」と答えていましたね。

勝男の理想の彼女になろうとして、本当はたくさん食べたいのに我慢してたんですね。

勝男も、「(自分のせいで)我慢させてたんだ」と初めて気づいて謝っていました。

でも鮎美は、勝男に合わせて少食を演じていたのは、相手に強制されたのではなく、自分で自分を偽っていたことに気づいたんですよね。

「勝男のこと」と思えるようなフレーズ

次のフレーズは、「勝男のこと」を言ってるの?と思ってしまいます。

古臭い思想、話し合う余地もないほど

勝男の父親が「男とはこうあるべき」という固定観念が強い人なので、その影響からか勝男も父親譲りの考えを持っていたのかもしれないですね。

でも、勝男が料理を通して徐々に変わっていく姿は、毎週「すごいなあ」って感動しながら観てました。

不器用な愛で変わってく
人肌の素直さに気付いて
誰も器用に生きられるわけじゃない
目に見えない彩りは
きっと君自身なんだ

引用元:Apple Music「シェイプシフター」
©2025heartful life salon AI-generated image

料理を通して成長していく2人

すごく印象に残ってるシーンがあるのですが、それはドラマ第5話で勝男のお兄さん・鷹広(塚本高史)が地元の大分から訪ねてきて大分に戻るまでのお話。

鷹広の表情から、何か悩んでるのではと思った勝男は、お兄さんの為に大分名物のとり天を作ってあげようと思いつきます。

偶然出会った鮎美に、とり天をつくるこつを教わることになった勝男。

付き合ってた頃のような上下関係がある2人ではなくて、一緒んキッチンに立ってお料理をするような対等な関係が、すごく素敵でした。

わからないところを素直に聞ける勝男と、自分の意見をはっきり言えるようになった鮎美。

不器用な愛で変わってく
 人肌の素直さに気付いて

このフレーズに、ぴったりとマッチするなあってお料理のシーンを観ていましたよ。

想いのこもった”とり天”の味が、お兄さんの心も変えたんですよね・・・なんか、うるっときちゃいました。

そうじゃない、こうじゃない
それはこうあるべきじゃない?
それじゃなんかつまらない
ハマった型を壊したい

引用元:Apple Music「シェイプシフター」

鮎美のキャラクター設定とは?

そうじゃない~」って、自分の理想像を作り上げていた鮎美とマッチしますね。

以前の鮎美は、ハイスペックな男性と結婚し、安定した生活を送るため、「モテ」に全力を注いできた女性として描かれていました。

”女性はこうあるべき”という変な概念に振り回されてたのかも。

でも、それを壊したくなったから、勝男と別れた後は髪色を変えたり服のイメージをかえたり。

ハマった型を壊したい」というフレーズのように。

合わせることが自然と苦しくなって
狂った思想、不満毎、
疲弊して見えないワタシ
うるさいなもう!
分かりあう余地もないよと
足りなかったのは
時間でもなくて

引用元:Apple Music「シェイプシフター」
実家のお母さんが料理をしている光景
©2025heartful life salon AI-generated image

勝男のお母さんにも当てはまるフレーズ

合わせることが自然と~うるさいなもう!

この歌詞は、もちろん鮎美の気持ちとすごくリンクするのですが、勝男のお母さんの気持ちを代弁してる気もします。

ところどころで、お母さんも苦労してるんだろうなあって感じる場面があって、特に親戚が集まる法事のシーン。

もう十分すぎるくらいのお料理を作って出しているのに、お父さんが大したものつくってないみたいな言い方をしていました。それに、魚があることを思い出して、今から料理して来いってお母さんに指示していました。

本当は、お母さんもゆっくり座ってみんなと話がしたいはずなのに、お父さんに合わせてお魚さばいていたんですよね。私は、「しなくていいのに…」と心の中で思いながら観てました。

うるさいなもう!

こんなふうに叫べたらいいのにね。

不器用な愛で変わってく
異様ならしさに気付いて
誰もが本音を言えるような
時代じゃない
まだ見えない結末は
ずっと君次第だ

引用元:Apple Music「シェイプシフター」

 This is LAST 菊池陽報(ボーカル)さんの言葉

「シェイプシフター」を制作された際に、次のように言われていました。

「”変わりたいと思っている人の背中を押したい”というドラマサイドのテーマから着想を得て、『心が変われば、未来が変わる』という意思を込めて書いた楽曲」

心を変えるというのは、簡単なようで実は結構難しいもの。いつも意識していないと、つい悪い癖が出てきそうですものね。

でも、それを変えれたらきっと自分の未来も変わっていくんだろうなと思います。

「シェイプシフター」に込められたメッセージをしっかり受け止めていきたいですね。

君次第だ」の”君”は、誰に向けられているの?

もちろんドラマの中の勝男や鮎美にむけられてるかもしれないのですが、もしかすると「シェイプシフター」を聴いている私やあなたに向けられてるのでは思いました。

本音を言えるような
 時代じゃない

まだまだ難しい時代かもしれないですが、自分の行動次第で、「いくらでも変わっていけるんだよ」と言ってもらってるようで、勇気が出てきますね。

手で触れた現実と
思い描いてた理想図が
遅すぎても手遅れなんてない
そう思えたらな

引用元:Apple Music「シェイプシフター」
男女が背を向け合って立っている光景
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現実と理想のギャップ

ドラマの中で、勝男と鮎美にはどんなギャップがあったのかみてみますね。

勝男

理想・・・「料理は女が作るもの」「俺が働いて、鮎美が家を守る」という結婚生活

現実・・・鮎美にふられ、一人で料理を作る生活。

鮎美

理想・・・「ハイスペックな男性と結婚して安定した生活」「理想の彼女でいれば愛される」

現実・・・勝男との関係は破綻。ミナトとも別れる。

希望が持てるフレーズ

なんだか、勝男も鮎美も思い通りにいかないなあって感じですけど、ここで素敵なフレーズが。

遅すぎても手遅れなんてない
 そう思えたらな

”遅い”ではなくて、”遅すぎても”のフレーズは、すごく遅くても大丈夫だよと後押ししてもらってるようで、希望が持てますね。

それに、「こんなふうに思ってたらいいよね」と励まされてるようで、歌詞から優しさが伝わってきます。

不確かな愛が
変わるように
確かな自分に気付いて
たとえ器用に生きられなくてもいい
目に見えない彩りは
きっと君自身なんだ


作成:菊池陽報

引用元:Apple Music「シェイプシフター」

ドラマはもうすぐ最終話になるので残念ですが、共感するポイントがたくさんあって毎週楽楽しく視聴させてもらいました。

ドラマや主題歌を聴いて、ただ”変わりたい”と思うだけじゃなくて、行動していくと少しずつ何も変わっていくんだなって学びました。

勝男が料理を作り出したように・・・

鮎美が本音を言い始めたように・・・

まとめ

今回は、This is LASTが歌う、主題歌「シェイプシフター」の歌詞に込められた本当の願いを、ドラマの内容とリンクしながら読み解いてきましたが、いかがでしたでしょうか?

「変わりたい」と思う瞬間は、人生の大事なターニングポイント。

『シェイプシフター』は、その一歩を踏み出す勇気を思い出させてくれる歌です。

ぜひ一度聴いてみてくださいね。


最後までお読みいただきありがとうございました!

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