こんにちは。
先日2023年12月8日にテレビ朝日開局65周年を記念して「窓ぎわのトットちゃん」が公開になりました。この映画は、黒柳徹子さんの自叙伝の初の映像化になるそうです。
「窓ぎわのトットちゃん」は、現在全世界累計でなんと、”2511万3862部”(2023年9月末情報)売り上げられているとのことで、もうすでにこの記録は塗り替えられているかもしれないですね。
黒柳徹子さんは、いつもウィットに富んでいて魅力的な女性だなって拝見しています。そんな素敵な黒柳徹子さんの映画「窓ぎわのトットちゃん」が気になるのですが、今回はあいみょんさんが歌う主題歌「あのね」にフォーカスを当ててまとめてみようと思います。
その前に、「窓ぎわのトットちゃん」をモチーフにされた「カードきせかえ」がPayPayに登場されたそうですよ。
PayPayに「窓ぎわのトットちゃん」のきせかえ登場
「窓ぎわのトットちゃん」のPayPayカードきせかえの配信は、2023年12月12日(火)〜2024年3月31日(日)までされています。
絵柄は、ポスターVer.とトットっちゃんVer.の2種類ありますよ。
PayPayのカードきせかえにご興味ある方はサイトの中のカテゴリーをのぞいてみてくださいね。他のジャンルも色々とあって可愛いですよ。
あいみょんさんが大好きな「いわさきちひろ」さんって?
「窓ぎわのトットちゃん」の主題歌「あのね」はシンガーソングライターのあいみょんさんが歌われています。
あいみょんさんのインタビュー記事の中で、画家で絵本作家の”いわさきちひろ”さんのことが書かれていましたので、ちょっと調べてみました。
小学生の頃に、あいみょんさんの学校では朗読の時間があって、その時に「窓ぎわのトットちゃん」読んでいたそうです。特に表紙を描かれていた画家で絵本作家のいわさきちひろさんがお気に入りで、おばあちゃんのお家にも、ちひろさんの描かれたカレンダーなんかがたくさんあったそうですよ。
いわさきちひろさんは、1973年『ことりのくるひ』(至光社)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞等を受賞され、彼女の絵のファンはいまだに多くいらっしゃいますが、残念なことに55歳という若さでお亡くなりになっています。(1918〜1974没)今から、約50年ほど前なんですね・・・
そういえば、私の実家にも玄関に飾られていたなあってことを思い出しましたよ
今回、いわさきちひろさんの作品をゆっくり見たのですが、とても優しいタッチで描かれていて色も淡くてすごく素敵でした。
その中で、「スイートピーの花とふたり」(The Boy and Girl with Sweet Peas)という作品が心に残りました。
この作品は、「ふたりのぶどうかい」(講談社)の中のワンシーンなのかな。この作品のポストカードやマグカップなどもありました。
また購入してみようと思います
いわさきちひろオリジナルグッズはこちら↓
あいみょんさんが歌うミディアムバラード「あのね」って?
あいみょんさんの新曲「あのね」は2023年12月6日(水)にリリースされました。15枚目のシングルになるそうですよ。
あいみょんさんの歌は、生きることや恋することについて率直に歌ったものが多いですし、温かくてなんだか懐かしい気持ちになるからとっても好きです。
「窓ぎわのトットちゃん」の主題歌はあいみょんさんの今の想いがたくさん詰まった素晴らしい曲です。あいみょんさんに尊敬の心を込めて、歌詞の意味を考えてみようと思います。
私の個人的な解釈なので、「それってちょっと違うかも?」って思われるかもしれませんが、「そんな考えもあるのかな」って思ってもらえたら嬉しいです。
主題歌「あのね」を詳しく!
あいみょんさんが歌う「あのね」という曲の歌詞の中には、実は”あのね”というワードは一言も出てこないそうです。
確かに!
何度も聞いていますが、そういえば「あのね」は出てこないですね
でも、トットちゃんの「せんせいあのね」という呼びかけの意味が、ちゃんとこの歌曲の中に込められているので、トットちゃんを連想させてくれるんですね。
「あのね」で歌われているイメージ像は、映画に出てくる小学生くらいの年齢ではなくて、もっと「大人になっているようなイメージ」だと、あいみょんさんはお話しされていましたよ。
ここから、歌詞を詳しく見ていきますね。
※記事の中のイラストは、歌詞の意味から受け取るオリジナルのイメージ図です。
「さよなら」その口癖は誰譲りなの?というフレーズは、
大好きな人との別れや離れ離れになることに対して
悲しみや不安を感じていることが伝わってきます。
トットちゃんは、戦争で父親を失ったり、学校を退学させられたり、友達と別れたりと、たくさんの別れを経験してきました。
だから「さよなら」という言葉が口癖になっているのかもしれませんね。
「会うたびに寂しくなるのよ少し 手を振るだけで消えてしまうようで」というフレーズは、相手との繋がりがもろくて、その存在が儚く(はかなく)感じられることを表しているように感じました。
トットちゃんは、自由が丘にあるトモエ学園で小林校長先生と出会ったり泰明ちゃんと出会い、自分らしく表現できるようになりました。でも、泰明ちゃんは病気で亡くなってしまいます。
原作の単行本の中では、トットちゃんが
「泰明ちゃんが貸してくれた本を最後まで読んでいないのに」って思い出す場面があったのですが、出会った時間の短さや悲しみを感じました。
できることなら長く生きていて欲しかったです。
(仲良しの2人が夢の国を旅しているイメージ図)
「私が描きすぎてる 明るい明日に 君も居る」
トットちゃんは、自分が思い描く明るい未来の日々には泰明ちゃんもいて、一緒に笑っていると感じています。でも、それは自分が描きすぎているだけかもしれないという不安もあるのかもしれないですね。泰明ちゃんは小児麻痺を患っていて、いつか天使となってしまうかもしれないからです。
大好きな泰明ちゃんと一緒に夢の国を旅できたらいいなって思いました。
かなわない夢かもしれませんが・・・
「ガラスの鳥の背中に またがる私」
トットちゃんは、鳥の背中に乗って自由に飛び回っている姿を想像しています。
でも、その鳥はガラスでできていて、儚く繊細なものです。
それからガラスの鳥っていうのは、純真で美しいものを象徴しているのかな。
トットちゃんの心の中にある無垢な想いを表しているように感じました。
イラストはガラスの鳥ではなくて、歌詞の意味をうまく表現できませんでしたが、
想像する未来に楽しく笑う2人の姿があればいいなと願いたいですね。
「笑う君と天使」
トットちゃんは、泰明ちゃんが笑っている姿を見て幸せになります。
でも、もしかしたらその笑顔も天使と一緒になってしまうかもしれないという恐れも感じているのかなと思います。トットちゃんは、泰明ちゃんとずっと一緒にいたいと願っているんですね。
「昨日には無かったもの」〜の歌詞について
(寝癖のついた男の子が少し怒っているイメージ図)
「昨日には無かったもの 見せてあげたい 会いたい」
トットちゃんは、泰明ちゃんに新しい楽しさや喜びを見せてあげたいと思っています。木登りやプールなど、泰明ちゃんが普段できないことを一緒に体験してあげたい気持ちが溢れていますね。
また、泰明ちゃんに会いたいという気持ちも強く伝わってきます。
「寝癖がある君の方が なんだか生きているって感じる」
トットちゃんは、泰明ちゃんの自然体でいる姿が好きです。
あいみょんさんはコメントの中で、「寝癖」から子供っぽさと泰明ちゃんのことをイメージしたと言われていました。
個人的には、「寝癖がある」っていうフレーズから、どこかしら完璧では無かったり、人とは違っている泰明ちゃんの方が、しっかり生きているかもしれない印象を受けました。
「まだ幼い顔つきで怒る その口の形も愛おしい」
映画では、トットちゃんは、泰明ちゃんの怒った時に見せるふくれっ面や仕草が愛おしく感じます。特に、トットちゃんがわざと腕相撲で負けた時に、本気で怒った時の泰明ちゃんの姿。トットちゃんは、泰明ちゃんの幼さやかわいらしさを大切に思っています。
ただ、あいみょんさんはこの曲の主人公を「もっと大人になっているイメージ」を表現するために、「まだ幼い顔つきで」というフレーズにされたそうです。
大人だけど、顔つきは幼いってことが伝わってきますね。
もし、映画の内容と照らし合わせるなら、ここの歌詞の部分は、映画の主人公であるトットちゃんと、彼女の親友である泰明ちゃんとの関係を表現しているのかなと思います。
トットちゃんは、泰明ちゃんの儚さ(はかなさ)や孤独を感じ取り、一緒に楽しいことをしたり、寄り添ったりしてあげたいと思っています。
また、トットちゃんは、泰明ちゃんのありのままの姿を受け入れていて、寝癖があっても、怒っても、愛おしく思っているかもしれないですね。
「孤独を映す影や歩幅」〜の歌詞について
(女の子が強くハグをしているイメージ図)
「孤独を映す影や歩幅 スピード取り戻してあげたい」
この部分は、トットちゃんが親しい泰明ちゃんに対して、
彼が孤独や不安を感じていることを見抜いて、
元気や勇気を取り戻してあげたいという気持ちを表しているように感じました。
「歩幅やスピード」は、人とは違う泰明ちゃんのペースのことかな。
もしも願いが叶うなら、泰明ちゃんを元気な体に取り戻してあげたいって想いが伝わってくるようですね。
この「あのね」の曲が、もしいろんな人へ向けてメッセージを伝えてるとしたら、次のような想いが込められているのかなと思いました。
もし君が、今は孤独で不安がいっぱいだとしても、いつもそばで君の味方でいるよ。
個人的には、この歌詞からこんなメッセージを受け取ることができましたよ
トットちゃんの優しい人柄、その思いを汲み取れるあいみょんさんの感性。
お二人ともとても素敵だなって思います。
「潰れそうな何かがあるなら 後ろから抱きしめる 許されるまで強く」
この部分は、トットちゃんが君の背中に潜む「潰れそうな何か」、
例えば悲しみや苦しみを感じ取って、
それを癒やしてあげたいという気持ちを表しています。
後ろから抱きしめるというのは、君の心に寄り添うという意味かな。
「許されるまで強く」というのは、君が自分を許すまで、
もしかしたら君が幸せになるまで、ずっとそばにいるってことかもしれないです。
「ありがとう」〜の歌詞について
この部分は、トットちゃんが泰明ちゃんの死を告げられたときのことを考えました。
トットちゃんは、泰明ちゃんに感謝の言葉を伝えたいと思っていましたが、その言葉には不安や恐怖も含まれていました。なぜなら、その言葉が最後の別れの言葉になるかもしれないからです。
トットちゃんは、素敵な言葉だと思っていた「ありがとう」が、泰明ちゃんとの思い出や絆を消してしまうかもしれないと感じていたのかもしれないですね。
この歌詞から、トットちゃんの切ない気持ちを深く伝わってきます。
私は、この曲が伝えたいメッセージは、
「大切な人との想いを分かち合うことの大切さや、優しさとぬくもりを離さないことの大切さ」
なのかなって思いました。
気軽に「ありがとう」っていうこともありますが、
「ありがとう」の言葉から
こんな心が繊細で、深い意味のこもった歌詞を
醸(かも)し出すあいみょんさんは
すごいなあーって思います
「あの水たまりを」〜の歌詞について
(水たまりを飛び越えるイメージ図)
映画でのトットっちゃんが水たまりを飛び越えようとして、
飛び越えられなかったシーンをあいみょんさんは次のように語っていました。
「水たまりのシーン、めっちゃいいシーンですよね。最後にトットちゃんが学校の前の水たまりを飛び越えようとするけど、飛び越えられてないのがまたいいんですよ。現実をちゃんと突きつけられるというか、あのシーンは作品にとってもすごく重要やと思うし、自分にとってもすごく印象的でした」
引用元:あいみょん「あのね」サイト
この歌詞は、トットちゃんが泰明ちゃんの死を乗り越えることができれば、心の中で泰明ちゃんに会えるという希望を表しているように感じました。
実際には、飛び越えれなかったから、余計に泰明ちゃんが亡くなって辛く悲しい気持ちが、より鮮明に伝わってきます。
水たまりは、トットちゃんが泰明ちゃんの死を知ったときに転んで泣いた場所で、悲しみの象徴となっています。トットちゃんの切ない気持ちと強い気持ちが織り混ざった歌詞ですね。
「超えれなかった水たまりを、もし超えることができたら、きっと、自分はこの辛い現実を乗り越えられるんだ」
っていうふうにも感じました。
トットちゃんの気持ちになれば、
「きっと、いつかどこかで 会えるんだ」
っていうことかもしれないですね。
「許されない願い事が」〜の歌詞について
「許されない願い事」とは、泰明ちゃんと
一緒にいたいということかなと思います。
「信じたくはないんだよ」というのは、泰明ちゃんが
本当に亡くなってしまったことを受け入れられないことが
伝わってくるようなフレーズですね。
「つま先立つ沈まないように」というのは、不安定な心理状態で、
悲しみに飲み込まれないように必死に耐えている様子が目に浮かびます。
本当に、あいみょんさんの言葉一つ一つが
聴く人の心に響きます
「それなのに何故だろう君が遠い」というのは、泰明ちゃんの存在を感じられないということです。この歌詞からは、トットちゃんの切ない気持ちを伝わってきますね。
この曲は、トットちゃんと泰明ちゃんの愛情深い友情を描いています。彼らは、ありのままの自分を認め合い、支え合いました。
この曲を聴くと、私たちもそんな友達が欲しくなりますね。
「伸びてく影が少しだけ」〜の歌詞について
(雨の中一人で帰っていくイメージ図)
この歌詞は、トットちゃんが泰明ちゃんの死を悼むときの気持ちを表しているのかなと思いました。
「伸びてく影」は、泰明ちゃんの姿を思い出すトットちゃんの
心のスクリーンを映し出しているようです。
「震えて何か言おうとしていた」というのは、
トットちゃんが泰明ちゃんに伝えたかったことがあったのに、
言えなかったことを後悔しているといることかな。
もっといっぱい泰明ちゃんと話したかったし、
気持ちを伝えたかったのかもしれないです。
「通り雨」は、まるで泰明ちゃんの死の突然さと無常さを象徴しているようですね。
君の涙さえ私に見せなかったのというのは、トットちゃんが泰明ちゃんの苦しみや悲しみを共有できなかったことを悲しんでいるということです。
トットちゃんの切なくも愛情深い気持ちが伝わってくる素晴らしいフレーズですね。
「漂う予感に」〜の歌詞について
「漂う予感に惑わされてしまわないように」というのは、
トットちゃんが泰明ちゃんの死を予感していたのかもしれませんが、
それに負けずに泰明ちゃんのことだけを信じるということかなと思います。
その気持ちとは裏腹に、
その自分の予感を「信じたくない」って気持ちもあるのかもしれないです。
「信じてる 信じてる」というのは、
トットちゃんが泰明ちゃんの存在や友情を強く信じているということです。
泰明ちゃんがいなくなっても、心の中でずっとつながっているって、
そう信じたいですね!
「君のいう矛盾に隠れている本当の気持ちに気付いている」というのは、
トットちゃんが泰明ちゃんの言葉の裏に隠されている気持ちを見抜いているということかもしれないです。泰明ちゃんは、トットちゃんに迷惑をかけないように、自分の苦しみや悲しみを隠していたのかもしれませんが、トットちゃんはそれを感じ取っていたのです。
トットちゃんと泰明ちゃんの深い友情を感じるフレーズですね。
「気付いているから」と繰り返しているのは、
トットちゃんが泰明ちゃんに寄り添ってあげたいという気持ちを強調していうようです。泰明ちゃんには、トットちゃんがいつもそばにいるということを知ってほしいということです。
「寝癖がある君の方が」〜歌詞について(※繰り返しになりますが)
(寝癖のついた男の子が少し怒っているイメージ図)
このフレーズは、1番の繰り返しになりますが、
トットちゃんの泰明ちゃんに対する気持ちが溢れ出すような歌詞なのでとっても好きです。
(大切な友達を抱きしめているイメージ図)
この歌詞も1番の繰り返しとなりますので、意味も同じになってしまいますが・・・
「潰れそうな何かがあるなら 後ろから抱きしめる 許されるまで強く」
この部分は、トットちゃんが君の背中に潜む「潰れそうな何か」、
例えば悲しみや苦しみを感じ取って、
それを癒やしてあげたいという気持ちを表しています。
後ろから抱きしめるというのは、君の心に寄り添うという意味かな。
「許されるまで強く」というのは、君が自分を許すまで、
もしかしたら君が幸せになるまで、ずっとそばにいるってことかもしれないです。
ずっと、ずっと想っているのが伝わってきます。
まとめ
今回は、『窓ぎわのトットちゃん』の主題歌「あのね」が教えてくれる、友情の大切さについてまとめてみました。
いかがだったでしょうか?
トットちゃんと泰明ちゃんの深い友情に、深い感銘を受けました。
「窓ぎわのトットちゃん」の原作には、
黒柳徹子さんが、小林校長先生を振り返って
次のような一文を残されていますよ。
「どんな子も 生まれた時には、いい性質を持っている。それが大きくなる間に、いろいろな、周りの環境とか、大人たちの影響で、スポイルされてしまう。だから、早く、この『いい性質』を見つけて、それをのばしていき、個性のある人間にしていこう」
引用元:「窓際のトットちゃん」(講談社)のあとがきより
このように素晴らしい小林先生のもとで学んでこられたからこそ、
唯一無二のような存在になられたのかなと感じました。
「窓ぎわのトットちゃん」が初の映画化されたことで、
本を読んだり、いわさきちひろさんの名画に触れることができて本当に良かったです。
あいみょんさんの心に響く「あのね」の曲にも出会えてとても嬉しいです
最後までお読みいただきありがとうございました!
では、また次のブログで出会えることを楽しみにしています。