こんにちは。
TBSの火曜日の午後10時枠といえば、ラブコメディドラマが主流になってます。
現在放送中の火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』は、初回世帯視聴率は7.9%・個人視聴率は4.0% でした。さらに第5話では世帯視聴率6.3% ・個人視聴率3.5%と、ともに下降していますが、TVerのお気に入り登録は97.9万とかなり高い数字となっています(8月13日現在)。
午後10時というのは、リアルタイム視聴が少し難しい時間帯なのかもしれないですね。
火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』は、ひうらさとるさんによる同名コミックをドラマ化した作品です。
そして、ドラマを盛り上げてくれる主題歌は、BUMP OF CHICKENが歌う「strawberry」です。
「ドラマの最後にすごくあってる。歌詞も曲調も好きすぎる」
「優しい歌声を聞くだけで泣きそうになる」
など、ファンの皆さんのコメントがたくさん上がっていました。
今回は、孤独を癒してくれるような歌詞が素敵な、BUMP OF CHICKENが歌う「strawberry」を詳しく見ていこうと思います。
火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』のあらすじ
ドラマの主人公の西園寺一妃(さいおんじ・いつき)は、仕事はバリバリやる一方で家事は一切しない独身女性。彼女はマイホームを手に入れ、創意工夫を凝らした“家事ゼロの暮らし”を楽しんでいましたが、ある日、年下の訳ありシングルファーザー・楠見俊直(くすみ・としなお)と「偽家族」として暮らすことになります。
このドラマは、彼らの風変わりな同居生活を通じて展開されるハートフルなラブコメディですよ。
原作者・ひうらさとるさんの代表作
ホタルノヒカリ ・・・ 干物女(ひものおんな)こと雨宮蛍を描いた恋愛コメディで、ドラマ化や映画化もされています。(綾瀬はるかさんが主演)
ホタルノヒカリの公式サイトはこちら↓
ドラマ「西園寺さんは家事をしない」主要キャスト陣って?
●松本若菜・・・西園寺一妃 役(独身・楠見に偽家族になることを提案する)
※西園寺さんはアプリ制作会社「レスQ」の有能なプロダクトマネージャーとして働いています。一妃は徹底して家事をしない生活を貫いており、マイホームを購入してからは「家事ゼロの暮らし」を実現しています。
●松村北斗・・・楠見俊直 役(アメリカ帰りの天才エンジニア)
●倉田瑛菜・・・楠見ルカ 役(楠見の娘)
●松井愛莉・・・楠見瑠衣 役(俊直のなくなった妻)
●塚本高史・・・小西洋介 役(一妃の幼馴染)
●野呂佳代・・・宮島陽毬 役(一妃の幼馴染)
●藤井隆・・・天野竜二 役(レスQの社長)
●濱田マリ・・・佐藤千沙子 役(同僚・良き相談相手)
●村川絵梨・・・皆川琴音 役(西園寺さんの妹)
●浅野和之・・・西園寺康平 役(西園寺さんの父)
●リキ・・・西園寺さんに飼われている犬
●津田健次郎・・・カズト横井(料理系YouTuber・以前の同僚)
BUMP OF CHICKENが歌う「strawberry」の歌詞を詳しく!(ドラマのネタバレを含みます)
ここから「strawberry」の歌詞の意味を見ていきます。
※個人的な感想をもとに作成していますので、「ここはちょっと違うかも」と思われるかもしれませんが、「そんな考えもあるのかな」と思っていただけると嬉しいです。
※ドラマ「西園寺さんは家事をしない」の内容とリンクしながら、歌詞の意味を考察してみますね。
「どれだけ遠い記憶に
呑まれたって」
このフレーズの”記憶”ってなんだろうって思った時に
西園寺さんの生い立ちを振り返ってみました。
西園寺さんが大学生の頃、母親が家を出て行ったという辛い過去の持ち主です。
それ以降父親とは折り合いが悪い状態です。
母親はワンオペ家事が原因で家を出て行ったので、
それをみていた一妃は、
その光景がトラウマとなりあまり家事ができないんですね。
なので、この”記憶”というのは、
西園寺さんの記憶を差すのかなと思いました。
「あなたの声が過ぎった
ああもしも笑えなくても
ただ抱き締めて
今日までの日々を
ひとりにしないで」
辛い過去に呑まれてしまいそうになっても、
あなたのことを考えたり声を思い出したりしてしまう。
孤独な私をひとりにしないでほしいって気持ちが
伝わってくるようなフレーズですね。
西園寺さんの印象的なエピソードは?
それは、一妃が家事代行サービスを利用し始めるシーンです。彼女は家事を一切しないというポリシーを貫いていて、家事代行サービスを利用することでその生活スタイルを実現しています。
それに、ドラム式洗濯機にロボット掃除機(掃除してもらいやすいように段差をなくすリフォームもしてました)を購入。
このエピソードでは、一妃が家事から解放されることで得られる自由と、彼女の独自のライフスタイルに対する周囲の反応が描かれています。
これは、一妃のキャラクターを深く理解できるシーンですね。彼女の生き方や価値観を強く印象付けるものとなっています。
「ねえどんな昨日から
やってきたの
明日はどんな顔で
目を覚ますの」
困った人を見たら手を差し伸べたくなる性格の西園寺さんは、
火事で家を失った楠見君に賃貸物件を貸すことになります。
最初は、お互い距離を置いていましたが、
過去のことを話していくうちにだんだんと気になる存在に。
この歌詞の部分は、興味のなかった対象だったのが少しずつ
相手のことを知りたくなってきた気持ちの変化がわかるようなフレーズですね。
「あまりにあなたを
知らないから
側にいる今
時が止まってほしい」
一緒にいる時間が増えてきたけど、
あなたの好きなことやどんなふうに生きてきたのか
あまり知らないから、
一緒にいるこの時に少しでも知りたいって気持ちが溢れています。
(孤独を感じているイメージです)
「心のどこだろう
窓もない部屋
その中でひとり膝を
抱えていた同士」
ドラマ「西園寺さんは家事をしない」の中では、
楠見と西園寺さんは同じように悲しみを抱えたもの同士かもしれないって思いました。
西園寺さんは母親の抱えていた苦しみを、自分の人生に重ね合わせているからこそ、家事をしないというポリシーを貫いてるのかもしれないですね。
楠見君はルカちゃんを一人で完璧に子育てしようと頑張るあまり、ゆっくりと妻との死別を悲しむ事もできていませんでした。最愛の妻を亡くしてまだ1年しか経ってないのに・・・
この部分のフレーズは、
2人の心の状況をとても明瞭に表しています。
「どういうわけだろう
よりにもよって
そことそこで繋がってしまった」
全く違う世界を過ごしてきた2人が、
どういう巡り合わせかわからないけど
出会ってしまったんですね。
(家族の形のイメージです)
ドラマの第3話では、3人の”偽家族”がスタートします。
常識では考えられないような家族形態ですが、
ドラマを見ていくうちになんだか違和感がなくなってくるから不思議ですね。
「うまく喋れては
いないだろうけど
言葉になりたがる
熱を抱いている
見透かしてくれても
構わないから」
最初は、楠見君親子に対する同情心や親切心から
部屋を貸したり、洗濯機を貸したりしていた西園寺さん。
さらに”偽家族”をチームみたいな位置づけにしてしまうのは
こじつけのような気がするけど、
”言葉になりたがる
熱を抱いている”からなのかもしれないです。
潜在意識の中に、家族の温もりを求めてるから。
たとえ、その本心が見透かされたとしても別に構わないって言ってるようですね。
「見えたものをどうか
疑わないで」
本当の家族でなくても、こうして3人で協力し合って暮らしている日々は、紛れもなく”家族の形”をしているので、ファンタジーなんかじゃないんですね。
(寂しさを感じているイメージです)
「これほど近くにいても
その涙はあなただけの
ものだから」
毎日こんなに近くにいたとしても、
あなたの涙を一緒に分かち合うことはできない。
あなたの悲しみは、あなた自身のもの・・・
でもなんだかこれって、寂しいですね。
一緒にいる人の辛さや悲しみを少しでも共有できると
あなたの役に立ってると実感できるのだけど。
だからこそ、次のフレーズが胸に響きます。
「ああせめて離れたくない
こぼれ落ちる前に
受け止めさせて
ひとりにしないで」
あなたが悲しみの涙を流す前に、
心を楽にしてあげたいという気持ちなのかなと思います。
心と心が交わらなくて孤独を感じてしまうけど、
それでもひとりっきりでいる方がもっと辛く感じるのかもしれません。
”ひとりにしないで”
この言葉が、本当の気持ちなんですね。
西園寺さんも、シングルライフを満喫してるようだけど、
心の中では人の存在を求めているのかな。
「ぼろぼろでも動ける
漫画の人
ある程度そんな風に
生きてこられた」
本当だったら、無理に無理を重ねて生活をしてたら
きっと寝込んでしまうかもしれないですが、
2次元の漫画の主人公のように病気もせずに生きてきた西園寺さん。
「削れたところには
手を当てるだけで
あとはもう気にしない
ことにした」
●Blake Time●
手当ての語源って?
・手当ての語源は次の2つの説が有力です。
①手当て療法: 手当て療法とは、手のひらや指先を患部に当てることで体の不調を治そうとする療法です。昔の人々は、医療技術が発展していなかったため、体の調子が悪くなると手当て療法を用いて怪我や病気を治していました。このことから「手当て」という言葉が生まれたとされています。
②準備や処置の意味: 「手当て」の「手」は「人手」を意味し、「当て」は「充当」の意味です。何か事をなすときに人手を当てることから、「手当て」は「準備」や「処置」の意味で用いられるようになりました。この意味から、病気や怪我の治療や労働の報酬としての「手当て」という言葉が使われるようになったとされています。
少し脱線しましたが(笑)
この歌詞の「手を当てるだけで」というフレーズは、
①の意味の方かなと思います。
少々の体調不良があったとしても、
自分で手当てをするだけで明るい性格で乗り切ってきたのかもですね。
西園寺さんらしいです。
(2人が偶然に出会ったイメージです)
「心は黙って息をしていた
死んだふりしながら
全部拾ってきた」
自分の心からはもうすでにSOSをあげていたけれど、
それを封印しながら無理して生きてきたのかな。
「変わらず訪れる朝に
飛び込んだら
あなたにぶつかった
漫画の外」
西園寺さんは、仕事を家に持ち帰って夜通し打ち込む事も多かったのかもしれない。
彼女は有能なプロダクトマネージャーなので、誰よりも努力して仕事に自分の時間を費やしてきたと思います。
でも、今では犬(リキ)を飼い始め、楠見親子と触れ合う時間が増えてきたんですね。
誰かと関わり人のためになることは、自分の世界(漫画)から飛び出してきたのと同じではと感じました。
「うまく喋れては
いないだろうけど
言葉には直らない事も
解っている」
ドラマ「西園寺さんは家事をしない」の第5話は
「この恋心を駆逐せよ!上書き彼氏大作戦」のタイトル通り、
西園寺さんは彼氏(見せかけだけど)を作るために
マッチングアプリの登録をし、実際に数名の男性と会っていました。
でも、いつも頭の中に浮かぶのは楠見君やルカちゃんとの楽しい生活ばかり。
楠見君に対する恋心があると、今の関係性を維持できなくなるし
大切な2人との時間を失ってしまうことになります。
本当の気持ちを言葉にすることはできないけど、
「もう一度目を合わせた時に
同じ答えにどうか
出会えますように」
お互いが同じ気持ちになればいいのにという願望が、伝わってくるようなフレーズですね。
健気な西園寺さんを応援したくなります。
(夜空を見上げているイメージです)
「どれだけ遠い夜空の
下にいても
あなたの声が過ぎった」
西園寺さんが購入した家にはテラスがあって、
そこで何かを飲みながら考え事をしたり、
時には楠見君と話したり、また時には楠見君の義母と生い立ちを話したり。
夜空の下っていうのは、本当の自分と向き合える場所なのかもしれないですね。
偽りのない素直な気持ちが出てくる場所のような気がします。
その時にあなたの声を思い出すっていうのは、
心で求めてるからなんだと思いました。
「ああもしも笑っていたら
ただそれだけで
今日までの日々に
抱き締めてもらえる」
素直な自分になった時に笑顔で入れたとしたら、
今まで選んできた道は間違っていなかったんだと思えるのでしょうね。
「分り合いたいだとか
痛みを分かち合いたいだとか
大それた願い事が
叶ってほしいわけじゃない」
このフレーズは、
お互いの気持ちを知ったり、悩みを分かち合いたいだなんて言ってるんじゃないんだよという感情が伝わってきます。
「ただ沈黙の間を
吹き抜けた風に
また一緒に気付けたらなって」
この居心地の良い空間を一緒に過ごせたらいいなと思っているのかもしれないですね。
「これほど近くにいても
その涙はあなただけの
ものだから」
このフレーズは前述したとおり、
毎日こんなに近くにいたとしても、
あなたの涙を一緒に分かち合うことはできない。
あなたの悲しみは、あなた自身のもの・・・
だとしても、
「ああせめて離れたくない」
「ただ抱き締めて」
「ひとりにしないで」
本当に切ないフレーズですね。
今までは、そう思える人と出会ってなかったから、一人の生活がとても楽しくて充実していたけれど、一歩踏み出してあなたに出会ってしまってからは、一緒に過ごしたいという気持ちが芽吹いてきたのかもしれません。
まとめ
今回は、孤独を癒してくれるような歌詞が素敵な、BUMP OF CHICKENが歌う「strawberry」を見てきましたが、いかがだったでしょうか?
ドラマ「西園寺さんは家事をしない」の内容とリンクしながら歌詞の意味を考えてみましたが、西園寺さんの気持ちを代弁しているような歌詞ばかりでしたので、スーッと心に入ってきました。
西園寺さん役の松本若菜さんの演技が素敵でユーモラスなので、表面上は孤独を感じてるようには思えないのですが、ふとした表情や言葉の端々に温かい家族を求めてるのが伝わってきました。
最終話まであと数話になりましたが、クライマックスがとても気になります。
ここぞってとこで、主題歌の「strawberry」が流れてくるので、見る側も感情移入してキュンキュンしてしまいますね。
ぜひ一度聴いてみてくださいね。
そしてなんと言っても、ルカちゃんの笑顔は可愛くって最高!
ラストは幸せな結末になりますように!
最後までお読みくださり、どうもありがとうございました!