シャイトープ「shape of wonder」不思議な愛の形を描いた歌詞の意味を深掘り

  • URLをコピーしました!
※当サイトはアフィリエイト広告が含まれています。

こんにちは。

2025年12月2日にシャイトープが歌う「shape of wonder」のMVが公開されました。

MVの中に出てくる2人は恋人同士のはずなのに、どうしてこんなにも表情が揺れ動いたるんだろうって感じてしまいました。幸せそうに見えたかと思えば、次の瞬間には2人は遠い目をしていて。

最初はどう理解していいのか分からなくて、何度も観返し歌詞を読み込んでいくうちに、この作品が伝えようとしていることが少しずつ分かってきました。

シャイトープが歌う「shape of wonder」は、愛にはたくさんの不思議な感情があるということを、とても丁寧に描いた作品です。

今回は、「shape of wonder」の歌詞とMVの内容をリンクしながら意味を考えてみますね。

目次

MVに出てくる象徴的なシーンは?

①黄色いイチョウの木

イチョウの木
©2025heartful life salon AI-generated image

MVの前半に、鮮やかな黄色いイチョウの木の前にたたずむ2人の姿が描かれています。

もし2人の恋をイチョウの木の色に例えるとすると、2人が出会った頃はやわらかい新緑で、そこから深い緑になる頃には2人の恋も成熟していく感じ。

でも、少し寒くなる晩秋には緑だった葉も黄色く色づき始める。そして最後にはイチョウの散った黄色い葉のじゅうたんができる。

黄色いイチョウは少し時間が経つと散ってしまうので、2人の恋も終わりを迎えるのではと思わせるようなシチュエーションだなあって思いました。

②薄暗い古民家の玄関

©2025heartful life salon AI-generated image

明かりのない薄暗い玄関のドアを開けて中に入る2人。

ここでは、何か不穏な生活が待っているような予感がするシーンでした。2人でいるのに寂しさを感じてしまう。

そうかと思えば、縁側から見る景色にほっと癒されてしまう。

暗から明へ・・・2人の感情の移ろいを感じますね。

③白い4ドアセダン

©2025heartful life salon AI-generated image

MVに登場する白い車は、1983年〜1987年に生産されたトヨタ カローラ(第5世代)の4ドアセダンの可能性が高いです。

このシーンは、令和の時代から見ればかなりノスタルジックで、2人の過去を懐かしむような意味合いなのかなと思いました。

登場人物の彼は座り彼女は立っていて、2人はあまり視線を合わせようとしない・・・。

型式の古い車を停車させている演出は、まるで昔の輝きを思い出させるしかけのよう。と同時に、2人の恋愛感情も今は停滞しているんだよということを表しているのかも。

④桟橋

桟橋のイメージ画像
©2025heartful life salon AI-generated image

桟橋は海へ飛び出していて必ず行き止まりがあるので、もう後戻りできない2人の関係を表しているのかもしれないですね。

このシーンでは、彼と彼女が手を繋いでるわけでもなく少し距離を置いて歩いている。

一緒に歩いているはずなのに、どこかしら別々の道を歩いているような感覚に落ちてきます。不思議ですね。

⑤高く取り付けられたベル

幸せのベル
©2025heartful life salon AI-generated image

ベル(鐘)って”幸せ”の象徴のような気がします。

2人の距離感も縮まって幸福に包まれているような感じ。

つかの間だけど2人は顔を見合わせて笑みを浮かべていましたね。

⑥白波が立つ海

白波が立つ海
©2025heartful life salon AI-generated image

海の中で2人がはしゃいでいるところは、波の高さが高くて荒れているけど、一番2人が幸せそうにしているシーンです。

これから困難が訪れるかもしれないけれど、2人だったら乗り越えていけるということを予感させますね。

だけど、次のようにも解釈できます。

広い海からは、”2人の愛は永遠なんだよ”と言ってるようにも思えるし、波が押し寄せては消えていく様子は、”2人の愛も淡く消えるんだよ”という意味にもとれますね。

どう思われますか?

⑦静かな田舎道

田園の中の1本道
©2025heartful life salon AI-generated image

真っすぐ伸びた一本道。

その先に何があるのか分からない。

この情景からは、今は一緒に同じ方向を見て歩いているけれど、将来はどうなるかわからないんだよという想いが伝わってきます。

「shape of wonder」心に残った歌詞は?

ここから心に残った歌詞をみていきますね。

※個人的な感想をもとにまとめています。「そこはちょっと違うかも」と思われるかもしれませんが、「そんな考えもあるかも」と思っていただけると嬉しいです。

急に居なくなってみたり
しないかって
また不安になるけど

引用元:Apple Music「shape of wonder」

リアルな感情

このフレーズは、恋人同士だから・・・いつも一緒にいるからといって安心ではないんだよといってるようですね。

こんなに近くにいるのに、相手が何を考えているの変わらなかったり、いつか自分のそばからいなくなってしまうかもと不安になってしまったり。

愛していても不安、一緒にいても孤独を感じる時もあるかもしれません。

たしかに、そうですね。

この命より先に尽きたり
しないでほしい
輪廻のロータリーで
君を攫(さら)ってもいい?
何度でも何度でも
繰り返してほしい
ほしい
ほしい

引用元:Apple Music「shape of wonder」

”ロマンチック”と”危うさ”の2面性

この命より先に尽きたり
 しないでほしい

私(僕)よりも先に死なないでほしい・・・ずっと一緒にいたいという想いが伝わってくるフレーズです。

”すごく愛しているんだよ”という気持ちの半面、”私を一人にしないで”と相手に依存しているようにも感じられます。

攫(さら)ってもいい?

”何度生まれ変わっても、君と出会いたいんだよ”というより、どこにいても自分のそばにいてほしいという強い気持ち。

でも、「攫(さら)う」とは言ってなくて、”そういうふうにしてもいいかな?”と疑問形にしているので、相手を思いやってる気もします。

何度でも∼ほしい」までは、感情の高まりがMAXに。

”この気持ちを自分ではコントールできないくらい愛しているんだよ”と受け止めると、少し思いつめていて愛情の危うさを感じますね。

”いつまでも僕(私)のものでいて”って。

「輪廻のロータリー」の意味は?

輪廻とは、「苦しみの連鎖」を意味します。

つまり、抜け出せない苦しみの感情交差点のこと。出口が見つからなければ、永遠に回り続けるってことなのかな。

忘れないでいてよ
僕は君の味方だって
眠れない閉じたブラインド
その先で待っているよ

引用元:Apple Music「shape of wonder」

胸に刺さるフレーズ

この楽曲の中で、一番好きなフレーズです。

忘れないでいてよ
 僕は君の味方だって

もし、こんな風に言ってもらえたら普通ならすごく嬉しいんですが、このパートではなぜか物悲しく感じてしまう。

何度も聴きながら、この違和感が何なのかを考えてみました。

「忘れないで」と言ってるのは、”もしかしたら僕のこと忘れてしまうかもしれない”という不安があるからかも。

そして今彼女の心は、光をカットするように閉じられてしまっている・・・このように考えると、彼が”僕は君の味方だということを忘れないでほしい”と言ってる意味が胸に刺さりますね。

どう思われますか?

切ないフレーズ

その先で待っているよ

彼の優しさを感じるフレーズですが、それと同時に切なさが伝わってきます。

今は外で待つしかできないだなんて、もどかしいし辛いですね。

2人の距離感を今は埋められないけど、”僕は待っているよ”って。

まとめ

シャイトープ「shape of wonder」が描いたのは、変わり続ける愛の姿でした。

幸せだったはずの瞬間が、次の瞬間には不安に変わってしまうだなんて。一緒にいるはずなのに、心は別々の場所にあるし、永遠を誓いたいのに、終わりを予感してしまうってことも。

MVの最後、2人は徐々に遠ざかっていきます。一緒に未来へ向かうのか、それぞれの道を行くのか・・・それは分かりません。

いろんな愛の形を見せてくれた「shape of wonder」のMV

すごく素敵でした!

変わらない愛はないけれど、この一瞬を大切にしていきたいです。

愛の形は、まさに”Wonder”(不思議)ですね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次