こんにちは。
2025年12月2日にシャイトープが歌う「shape of wonder」のMVが公開されました。
MVの中に出てくる2人は恋人同士のはずなのに、どうしてこんなにも表情が揺れ動いたるんだろうって感じてしまいました。幸せそうに見えたかと思えば、次の瞬間には2人は遠い目をしていて。
最初はどう理解していいのか分からなくて、何度も観返し歌詞を読み込んでいくうちに、この作品が伝えようとしていることが少しずつ分かってきました。
シャイトープが歌う「shape of wonder」は、愛にはたくさんの不思議な感情があるということを、とても丁寧に描いた作品です。
今回は、「shape of wonder」の歌詞とMVの内容をリンクしながら意味を考えてみますね。
MVに出てくる象徴的なシーンは?
①黄色いイチョウの木

MVの前半に、鮮やかな黄色いイチョウの木の前にたたずむ2人の姿が描かれています。
もし2人の恋をイチョウの木の色に例えるとすると、2人が出会った頃はやわらかい新緑で、そこから深い緑になる頃には2人の恋も成熟していく感じ。
でも、少し寒くなる晩秋には緑だった葉も黄色く色づき始める。そして最後にはイチョウの散った黄色い葉のじゅうたんができる。
黄色いイチョウは少し時間が経つと散ってしまうので、2人の恋も終わりを迎えるのではと思わせるようなシチュエーションだなあって思いました。
②薄暗い古民家の玄関

明かりのない薄暗い玄関のドアを開けて中に入る2人。
ここでは、何か不穏な生活が待っているような予感がするシーンでした。2人でいるのに寂しさを感じてしまう。
そうかと思えば、縁側から見る景色にほっと癒されてしまう。
暗から明へ・・・2人の感情の移ろいを感じますね。
③白い4ドアセダン

MVに登場する白い車は、1983年〜1987年に生産されたトヨタ カローラ(第5世代)の4ドアセダンの可能性が高いです。
このシーンは、令和の時代から見ればかなりノスタルジックで、2人の過去を懐かしむような意味合いなのかなと思いました。
登場人物の彼は座り彼女は立っていて、2人はあまり視線を合わせようとしない・・・。
型式の古い車を停車させている演出は、まるで昔の輝きを思い出させるしかけのよう。と同時に、2人の恋愛感情も今は停滞しているんだよということを表しているのかも。
④桟橋

桟橋は海へ飛び出していて必ず行き止まりがあるので、もう後戻りできない2人の関係を表しているのかもしれないですね。
このシーンでは、彼と彼女が手を繋いでるわけでもなく少し距離を置いて歩いている。
一緒に歩いているはずなのに、どこかしら別々の道を歩いているような感覚に落ちてきます。不思議ですね。
⑤高く取り付けられたベル

ベル(鐘)って”幸せ”の象徴のような気がします。
2人の距離感も縮まって幸福に包まれているような感じ。
つかの間だけど2人は顔を見合わせて笑みを浮かべていましたね。
⑥白波が立つ海

海の中で2人がはしゃいでいるところは、波の高さが高くて荒れているけど、一番2人が幸せそうにしているシーンです。
これから困難が訪れるかもしれないけれど、2人だったら乗り越えていけるということを予感させますね。
だけど、次のようにも解釈できます。
広い海からは、”2人の愛は永遠なんだよ”と言ってるようにも思えるし、波が押し寄せては消えていく様子は、”2人の愛も淡く消えるんだよ”という意味にもとれますね。
どう思われますか?
⑦静かな田舎道

真っすぐ伸びた一本道。
その先に何があるのか分からない。
この情景からは、今は一緒に同じ方向を見て歩いているけれど、将来はどうなるかわからないんだよという想いが伝わってきます。
「shape of wonder」心に残ったところを考察
ここでは、この曲を聴いて心に残ったところを、自分なりの解釈でまとめていきます。
※個人的な感想をもとに書いています。受け取り方は人それぞれなので、「そんな考え方もあるかも」と思いながら読んでいただけたら嬉しいです。
リアルな感情が描かれているように感じる
この曲を聴いてまず感じたのは、恋人同士だからといって、ただ一緒にいれば安心できるわけではないということでした。
どれだけ近くにいる相手でも、心の中で何を考えているのかまではわからないことがありますよね。ずっとそばにいてほしいと思うほど、逆に失うことへの不安が強くなってしまうこともあると思います。
愛しているのに不安になる。隣にいるのに孤独を感じる。
この曲には、そんな恋愛のきれいごとでは済まされない感情が、とてもリアルににじんでいるように感じました。
”ロマンチック”と”危うさ”が同時にある
この曲には、相手を強く求める気持ちが描かれている一方で、その愛情が少し危うく見える瞬間もあります。
ずっと一緒にいたい、離れたくない、失いたくない。そんなまっすぐな想いはとてもロマンチックです。でも、その裏側には「ひとりにしないでほしい」という切実さや、相手がいなくなってしまうことへの恐れも感じられます。
強く愛しているからこそ、不安も大きくなる。
それがこの曲の魅力でもあり、胸が締めつけられるところでもあるのかなと思いました。
相手を求める気持ちの強さ
曲の中では、何度でも相手を求めてしまうような感情の高まりが描かれているように思えます。
ただ好きというよりも、気持ちがどんどん大きくなって、自分でも抑えきれなくなっていくような印象です。そこには純粋な愛しさもあるけれど、同時に少し思いつめたような危うさも感じました。
「ずっとそばにいてほしい」という願いはとても自然なものですが、その気持ちが強くなりすぎると、愛情と執着の境目があいまいになってしまうことがありますよね。
この曲は、そのギリギリの揺らぎをとても繊細に描いている気がします。
「輪廻のロータリー」から感じたこと
「輪廻のロータリー」という言葉からは、終わりのない感情の巡りを想像しました。
輪廻という言葉には、何度も繰り返される流れや、簡単には抜け出せない苦しさのようなものが含まれているように感じます。ロータリーという表現も、出口が見えないまま同じ場所を回り続けているような印象がありますよね。
そう考えると、この言葉は、恋愛の中で生まれる不安や迷い、愛しているのに苦しくなってしまう感情のループを表しているのかもしれません。
好きだからこそ苦しい。離れたくないのに、どうしてもすれ違ってしまう。
そんな感情の交差点に立ち尽くしているような切なさを感じました。
いちばん胸に刺さったところ
この曲の中で特に印象的だったのは、「自分はあなたの味方だ」という想いが伝わってくる部分です。
普通なら、そんなふうに言ってもらえたらすごく安心するはずですよね。けれど、この曲の流れの中で聴くと、どこか物悲しさが残ります。
その理由を考えてみると、相手の心が今は閉ざされていて、その言葉がまっすぐ届く状態ではないからなのかなと思いました。だからこそ、「忘れないでいてほしい」という願いの中に、不安や切実さがにじんで聞こえるのかもしれません。
ただ優しいだけではなく、届くかどうかわからない相手に向かって、それでも寄り添おうとしている感じがして、とても胸に刺さりました。
切なさを感じる場面
曲の後半には、相手を待つしかできないような、もどかしい距離感も感じました。
今すぐその距離を埋めることはできない。けれど、相手が前を向ける日を信じて、自分はそこで待っていたい。そんな静かな優しさがあるように思います。
無理に引き寄せるのではなく、相手のタイミングを尊重しながら待つ。
その姿勢はとても優しいけれど、だからこそ余計に切ないですよね。
一緒にいたいのに、今はただ待つことしかできない。
この曲には、そんなやるせなさも含まれているように感じました。
まとめ
シャイトープ「shape of wonder」が描いているのは、変わり続ける愛の姿なのかもしれません。
幸せだったはずの瞬間が、次の瞬間には不安に変わってしまうこともある。そばにいるのに心の距離を感じたり、永遠を願っているのに終わりを予感してしまったり。恋愛には、そんな矛盾した感情がたしかにありますよね。
MVのラストでも、2人の関係がこの先どうなるのかははっきり描かれていません。一緒に未来へ進んでいくのか、それぞれ別の道を歩くのか。見る人によって受け取り方が変わる余白が残されているのも印象的でした。
いろいろな愛の形を見せてくれる「shape of wonder」のMV。
とても素敵でした。
変わらない愛はないのかもしれないけれど、だからこそ今この瞬間を大切にしたい。
“wonder”という言葉の通り、愛の形は本当に不思議で、簡単には言い切れないものですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

