こんにちは。
TBSドラマ「ライオンの隠れ家」(2024年10月11日〜)がスタートしましたね(毎週金曜日22:00)。
『ライオンの隠れ家』は、家族愛と兄弟愛を中心に描いているのですが、謎の部分も多くサスペンス的要素が含まれています。
ストーリーは、市役所で働く平凡で真面目な青年・小森洸人(こもり・ひろと)と自閉スペクトラム症の弟・美路人(みちと)の兄弟が住んでいる家に、ある日突然現れた「ライオン」と名乗る謎の男の子が突然現れたことがきっかけで、ある事件に巻き込まれていく内容です。
主演は柳楽優弥さんと坂東龍汰さんで、他にも齋藤飛鳥さんや向井理さん・岡山天音さん・櫻井ユキさんなど豪華キャストが出演していますよ。
このドラマの初回の冒頭のシーンは、なぜか昨年観たWEBドラマ「ガンニバル」(Disney+)を思い出してしまいました。どうしてかなと思ったのですが、主演が柳楽優弥さんということとサスペンスドラマだったからなのか・・・それとも、不安を掻き立てるようなダークな森林の情景がリンクしたのかわかりませんが。
でも一転、河口から果てしなく広がる海の情景を目にして不安が消え去りました。とても素敵なシーンなので、まだ観られてない方はご覧になってくださいね。
今回は、Vaundyさんが歌う「風神」の歌詞とドラマをリンクさせながら歌詞の意味を見ていきますね。
主要キャスト陣って?
(画像はイメージです)
柳楽優弥・・・小森 洸人(ひろと) 役(浦尾市役所勤務)
坂東龍汰・・・小森 美路人(みちと) 役(自閉症スペクトラム症・プラネットイレブンに通う)
※自閉スペクトラム症とは?
自閉スペクトラム症(ASD)は、主に社会的なコミュニケーションの困難さや特定の行動や興味への強いこだわりが特徴の発達障害です。
主な特性
・社会的なコミュニケーションが難しい
他人との関わりが苦手で、言葉や表情、身振りなどを使ったコミュニケーションが難しいことがあります。
・こだわり行動
特定の物事やルーチンに対する強いこだわりがあり、変化に対して不安や抵抗を感じることがあります。
・感覚過敏
音や光、触覚などに対して過敏であることがあります。
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佐藤大空(たすく)・・・ライオン(しゅうと?)(姉の子ども?)役(ある日洸人の家に住み込む)
尾野真千子・・・橘 愛生(あおい)役(洸人(ひろと)とは義母姉弟の関係)
齋藤飛鳥・・・牧村 美央(みお)役(市役所の後輩)
柿澤勇人・・・高田 快児(かいじ) 役(刑事)
岡山天音・・・X 役(謎の男)
でんでん・・・吉見 寅吉 役(定食屋「とら亭」の元店主・洸人兄弟の力になる)
向井 理・・・橘 祥吾 役(ライオンの父?たちばな都市建設)
桜井ユキ・・・工藤 楓 役(週刊真相の記者)
尾崎拓海・・・天音 悠真 役(楓の部下)
平井まさあき(男性ブランコ)・・・船木真魚(まお) 役(美路人が通うプラネットイレブン主宰)
岡崎体育・・・貞本 洋太 役(浦尾市役所勤務)
「ライオンの隠れ家」主題歌「風神」の歌詞の意味を詳しく!(ネタバレを含みます)
ここから、「風神」の歌詞を見ていきますね。
(画像はイメージです)
「ライオンの隠れ家」の第2話の1シーン。洸人が大学生の頃、弟の美路人都2人でバスに乗ってた時のこと。たまたま乗り合わせた友人たちが、洸人に話しかけてきます。
「就活終わった?」
自閉症スペクトラム症の弟と向き合って生きてる洸人は口を濁します。大声を発してしまう弟の横にいるのが恥ずかしくなって、一人でバスを降りる洸人。
一人残された美路人はパニック状態に。
『誰よりも
「救いたい」と悲劇を
気取ってた』
両親に先立たれ、自分が弟の面倒を見なくてはと思っていたものの保護者にはなりきれない洸人の心の葛藤が伝わってきます。
「面倒よりも
それが砕いても、
煮込んでも
食べれない故に」
弟と向き合うことが面倒なのではなくて、”発達障害”に対して自分は何ができるのだろう・・・いや何もしてあげることができないもどかしさ・・・苦しいですね。
このフレーズは、心の葛藤や苦しみを表していて心に響きます。
寄り添うのが大事と分かっていても、自分一人ではどうしたらいいのか迷ってしまう時もありますよね。
だけど一人バスの中に残されたみっくんは、もっともっと想像以上に寂しくて辛かったんだろうなあって。
このドラマのシーンは何度見ても涙が溢れてきます。
わからない時は何もせずそっと見守ればいいんだよって、頭の中では思ってしまう。でも、心の声は違ってるんですね。
「芽吹けば栄養さ」
このフレーズは、諦めそうになる弱い自分の背中を押してくれるようで素敵です。
自分が一歩からを破れば、きっと愛情を育んでいけるんじゃないかな、そんな気がします。
(画像はイメージです)
これから先も誰かのためになろうだとか、大切な人を守りたいと思えば、辛い目にあったり心が傷つくかもしれません。
例えば、コスモスが風に当たって揺れるように・・・ときには強風に茎を折られてしまうかも。花びらが散り綺麗な姿を保てなくなる場合も。
「だがやがてこの風、
受けるたびに
その、変え難い
ぬくい痛みに」
だけど、その試練を受けていくたびに心が打たれ強くなっていくんですね。今までもう耐えられないと思っていたようなことでも、自分のキャパが少しずつ広くなって辛く感じにくくなるんだよと教えてくれてる気がします。
「報われていたい
はず・・・」
心の中では、「自分はこんなにも頑張ってるんだから今までの苦労が報われて欲しい。この先いい方向に行って欲しい」と。そう願っています。
最後の「はず・・・」は、”きっとうまくいくはず”という想いが込められているのかな。
このフレーズからは、確信はないけど、そうであって欲しい・・・という歌い手の思いが伝わってきます。
洸人の心の中を言い表しているようで、ドラマの数々のシーンが思い出されますよね。
(画像はイメージです)
この箇所は、Vaundyさんの言葉選びが上手いというかセンスがいいというか・・・
「痛み」というワードを「ジリジリ」や「ヒラヒラ」といった擬音語でわかりやすく表現しています。太陽がジリジリと焼き付けて肌が痛い感じだったり、移ろいやすいものがヒラヒラと舞い落ちてきてそれを吸い込むと苦しくなったり。
「でもね」
そんな痛みだけど、でもねって。
胸熱なフレーズに続きます。
「トクトク
あたたかいね」
大切な人を想う気持ちには、魂が込められて血が通ってるから、きっと温かいんですね。
Vaundyさんの優しさが伝わってくるフレーズ。
辛いことを抱えていたり孤独を感じていたりする人を、思わず抱きしめたくなるようなフレーズ。
素敵ですね。
「食わず嫌い」
食べたこともないのに最初から嫌だと決めつけてるのはよくないことだと分かってるけど、知らないものだとか見たことがないものには、人って怖さを感じるのかもしれないですね。
人間関係だって、いつも先入観や偏見・誤解がついてくる世の中。
誰だってぬくぬくとした環境の中で、同じような考えを持った人と付き合っていた方が楽なはず。ちょっと違う意見を言ったり、少し価値観が違ってたりするだけでも変な目で見られちゃう。
いじめられてる子の味方をしたら今度は自分がいじめのターゲットになってしまうってことも・・・
「また、心臓が言うには
君もそう、風神さ」
「風神」って?
風を司る神様と言われています。日本では、風神は通常、風袋(かざぶくろ)を担いで空を駆ける姿で描かれます。風袋は風を吹き出す袋で、これを使って風を操るとされているんですね。
風神は古代インドや中国にも存在し、日本では雷神と対になって描かれることが多いそうですよ。例えば、京都の建仁寺にある「風神雷神図屏風」は有名です。どこかで一度は目にしたことがあるかもしれないですね。
「君もそう、風神さ」
風神が自分たちの作った農作物に被害を与える暴風を鎮めるためにいるように、君だって誰かの盾になって風評から守ってあげれる人になれるんだよって。
このフレーズから、力強い勇気がもらえるというか自分の中から湧き立たせてもらえるというか・・・なんだか、自分でも誰かの役に立ちそうな気がしてきますね。
(画像はイメージです)
このサビの意味は、先述の箇所を見てくださいね。
とても世界中にだとか大それたことはできないけれど、このちっちゃなコミュニティ・・・大切な家族に少しでも愛を注ぐことができたら。
温かい気持ちで包んであげることができたら、心のざわつきも落ち着くのでしょうか・・・
今住んでるそれぞれの場所が、孤独や辛さを抱えてる人の安全なアジト(秘密基地)になれたらいいのに。
「ライオンの隠れ家」はきっと、みっくんやライオンにとって安全で居心地の良い場所なんだろうなって思います。
(画像はイメージです)
追記:ドラマ第4話(11月1日放送)
「誕生日は幸せな日」・・・ライオンが高熱を出し洸人が看病することに。いつもならお兄ちゃんが迎えにきてくれるはずだけど、それが今はできない状態の小森家。みっくんも今までとは違うルーティンでも、何とか適応しててすごいなーって感じました。
ライオンの誕生日を寅吉さんのお店でお祝いするシーンもすごく良かったです。
第4話で一番感動したのは、姉が生きていると聞かされた洸人が、帰宅して横たわるシーン。安堵からの涙だったのですが、「涙イコール悲しい」イメージがあるのでライオンとみっくんは洸人を慰めます。
なんだか本当にいい家族だなーって。
ただライオンがこの先父親の元に引き渡されるかどうか・・・、本当だったら父親元に戻るのが普通なのかもしれませんが、もしかしたらいい父親じゃないかもしれない気がして、ライオンくん大丈夫かな・・・
また来週ドラマの続きを見ますね。
「僕が、誰かを想うたび」
1番では、「この先も誰かを想うたび」だったのですが、ここでは「僕が」って主語が入っています。これは、抽象的な気持ちから徐々に変わってきて、個人の強い意志を感じることができます。
誰かがやってくれるんだろうな・・・ではなくて、自分が大切な人のためにバリケードになるんだって。
強い決意が感じられるフレーズですね。
(画像はイメージです)
まとめ
ドラマ「ライオンの隠れ家」の3人がどのように成長していろんなことを乗り越えていくのかなと思いながら、ドラマの展開を楽しみにしています。
洸人が優しくみんなを包み込んでくれてる姿に胸が打たれます。ずっと自分の中に溜め込んでいって、いつか壊れてしまうんじゃないかなって心配になることもありますが、寅吉さんのような助っ人(サポートしてくれる人)が近くにいるのは心強いです。
それにしても、Vaundyさんの「風神」の歌詞がドラマの内容とリンクしてるようで、ドラマを見るたび頭の中で「風神」の曲が流れてきますよ。
この素敵な「ライオンの隠れ家」の主題歌「風神」をぜひ一度聴いてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!