こんにちは。
2025年4月からTVアニメ「薬屋のひとりごと」が第2期第2クールに入りましたね。オープニングテーマはMrs.GREENAPPLEが歌う「クスシキ」、エンディングはOmoinotakeの「ひとりごと」になっています。
どちらの曲も、「薬屋のひとりごと」を彩る素敵な曲ですよね。
アップテンポで躍動感があり時代を超えた愛を描くような「クスシキ」。最愛の人の本音に気付けなかった悲しみが伝わってくるような歌詞の「ひとりごと」。この楽曲たちを聴く度に心をつかまれ、自分の中から離れなくなります。
今回は、TVアニメ「薬屋のひとりごと」の世界観に寄り添うような楽曲「ひとりごと」の歌詞の意味をアニメとリンクしながら見ていきますね。
歌いだし~「どこへ届く」まで
ここから歌詞の意味を見ていきますね。
※個人的な感想をもとに、歌詞の意味を考えています。もしかしたら的外れかもしれませんが、「そんな考えもあるのかな」と思っていただけると嬉しいです。
いつもの場所に今年も
出典元:Apple Music「ひとりごと」
あなたの好きな花が咲いたよ
並んで耳を澄ませた
あの虫の音も
鳴りはじめたよ
私の小さな声も
耳寄せて拾ってくれたね
宛先は変わらないままで
宙に消えてく声は
どこへ届く

歌いだしは、「今年も…咲いたよ」と今はいない誰かに語り掛けるような歌詞で始まっています。大切な人を懐かしむように。
「あなたの好きな花」が、どんな花かわからないですが、「薬屋のひとりごと」にまつわる花をちょっと調べてみました。
①カタバミ(片喰)・・・猫猫を象徴する花
カタバミは、小柄だけど生命力が強くて薬効を秘めてるような(薬に詳しい)猫猫にぴったりな花ですね。
黄色いハートのような花びらが可愛い花です。カタバミは古くから民間薬として用いられ、消炎・解毒・下痢止めなどの効果があるとされています。なので、いつも宮中の事件や謎を解き明かしている猫猫を連想させるかもしれません。
第23話「鳳仙花と片喰」の中では、猫猫のお母さん鳳仙(フォンシェン)が羅漢(猫猫のお父さん)にカタバミについて話していました。しかも、テーブルの上に鳳仙花と片喰が並んで活けられていたので、母と娘をイメージしてるようにも思われます。
ただ、この歌詞の中の”今年も…咲いたよ”と歌っているのは、猫猫が一緒に遊んでいた小蘭(シャオラン)のことを思ってひとりごとをしているような気がします。
「並んで耳を澄ませた あの虫の音も」
このフレーズは、虫が大好きだった子翠(しすい)に対して、季節が巡って虫の音が聞こえてきたよって、つぶやいているかも。
そして、
「私の小さな声も
耳寄せて拾ってくれたね」
大切な友だちは、いつも私(猫猫)の話し相手になってくれてたんだね、と。
現在(2025年4月)は第2期第2クールが始まったばかりなので、アニメの内容がどのように進展していくのか想像がつかないです。
でも、もしかしたら猫猫と小蘭たちは一緒に過ごす時間が少なくなるか、宮中を離れてしまうのかな。
「宛先は変わらないままで
宙に消えてく声は
どこへ届く」
あなたに向けて語りけている言葉は、虚しいけれど行先もわからないし届くかどうかもわからない。
ここでは、儚さと自分の想いが消えていく寂しさを見事に表現されています。本当に切ないけど詩的で美しい表現なので、またチェックしてみてくださいねー
「相槌だけでいいから」~「世界にいれたのかな」まで
相槌だけでいいから聴かせて
出典元:Apple Music「ひとりごと」
優しく頷く笑顔に逢いたい
どんな言葉もあなたがいないと
ただのね ひとりごと
あの日あなたの
隠れた気持ちに
気づけていたらいまもね
二人ごとの世界にいれたのかな

「相槌だけでいいから聴かせて
優しく頷く笑顔に逢いたい
どんな言葉もあなたがいないと
ただのね ひとりごと」
「薬屋のひとりごと」第39話(氷菓子)で猫猫が小蘭(シャオラン)の失敗をかばって、なんとか解決しようとして壬氏様にお願いごとをする場面でのこと。
壬氏から「お前のやらかしたことではないだろう」と問いかけられた時、猫猫は心の中で「もともとうわさ話を聞くのにちょうどいい存在だっただけだ。」と述懐しています。最初猫猫は、小蘭に対してそこまで深い友情を感じていなかったかもしれません。
それに子翠(しすい)に対しても、最初は虫が好きな女の子ぐらいにしか思っていなかったのではと思います。
でも、マッサージのお手伝いや氷菓子を作るなど、一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど、小蘭や子翠の存在が大切になっていったと想像されます。
別に話なんかできなくてもいいから、自分の横に座って「うん」「そうそう」と言ってほしい。
2人の笑顔って最高ですものね。
いつも癒されてます
このフレーズからは、聞いてくれる相手がいない寂しさがにじみ出ています。
「あの日あなたの
隠れた気持ちに
気づけていたらいまもね
二人ごとの世界にいれたのかな」
”あの時に、こうしてたらよかった”と後悔することってありますよね。
自分の話ばかりじゃなくて、もっとちゃんと話を聞いてあげたらよかったって。
なんだか余裕がない時は、話を聞いてほしい気持ちが強くなりがち。
だけど、あなたの悩みに気付いてあげていたら、たぶん今でもきっと通り楽しく会話ができていたのかも。
このフレーズからは、後悔と孤独感が伝わってきます。
「万能薬の笑顔が」~「飼い慣らせずいるの」まで
万能薬の笑顔が
出典元:Apple Music「ひとりごと」
消えても呼吸は続いていく
癒えきることはないけど
思い出たちをかさぶたにして
足りない足音ばかり
探してた月日を越えても
夜行性の虫だけは
今も上手に飼い慣らせずいるの

「万能薬の笑顔が
消えても呼吸は続いていく」
”万能薬の笑顔”って、すごく素敵な表現ですよね。
たしかに、誰かの笑顔を見てると疲れも忘れてしまうし、元気になります。
どんなお薬よりも効き目がありそう。
でも、そんな笑顔に出会えなくなったとしても私は生きていかなくちゃいけないんだよって。
「癒えきることはないけど
思い出たちをかさぶたにして」
あなたがいなくなった今は、寂しさなんて消えることはないんだけど…と前置きし、あなたと過ごした日々が私の心を癒してくれる。
心の治療を”かさぶた”に例えるとこは、さすがというか言葉の使い方が巧みというか「薬屋のひとりごと」のエンディングにふさわしいなあと思います。
なかなか思いつかないですよね。すごいなあー
そして
「夜行性の虫だけは
今も上手に飼い慣らせずいるの」
この一文を最初聴いた時、もしかして壬氏様のこと? って、思ったのですが、どう思われますか?
自分的には、やけにしっくりきたんですよね。
例えば、猫猫がいる場所には必ず壬氏様が登場するみたいな。いえ、寄ってくると言う方があってるかも 笑。
「あなたを知って」~「探してるの」まで
あなたを知って初めてわたしは
出典元:Apple Music「ひとりごと」
わたしになれたの こんなに大事な
想いさえもね
眼を見て贈れずに
居たんだここでまだ
あの日あなたの心に寄り添う
言葉ばかりをいまもね
答えのない世界で探してるの

「あなたを知って初めてわたしは
わたしになれたの こんなに大事な
想いさえもね」
幼少期から花街で育った猫猫(マオマオ)。お姉さんたちに囲まれて生活してたので、きっと同世代の友だちと遊ぶなんてことはなかったのでは。
なので、余計にこのフレーズが心に沁みます。
初めて妹のような友達ができ本当の自分になれたし、人を思いやるという気持ちをもてるようになった。
「眼を見て贈れずに
居たんだここでまだ」
このフレーズからは、本当は気持ちを直接伝えたいけれど、そのための勇気やタイミングをつかめずにいる切なさが感じられます。
振り返ってみれば、小蘭や子翠(しすい)の目を見てちゃんと想いを伝えればよかったと猫猫(マオマオ)は思ってるけど、結局はこの場所でまだ踏みとどまってしまう猫猫(マオマオ)。
「あの日あなたの心に寄り添う
言葉ばかりをいまもね
答えのない世界で探してるの」
たくさんの後悔があるからこそ、今でも「あの時、どんな言葉であなたに寄り添って上げたらよかったんだろう」と思ってしまうのかもしれないですね。
もし、猫猫が壬氏様を思ってる内容に置き換えたとしたら?
ここのフレーズがあまりにも切ないので、ちょっと道をそれて上のような仮説を立ててみますね 笑。
壬氏様は、何度も猫猫に何か(自分の秘密)を伝えようとしてるのだけど、猫猫はいつもはぐらかすというか聞きたくないアピールを暗にだしてるような感じです。
何かに苦しみ、何かを伝えようとしている壬氏様。
一方、厄介ごとには巻き込まれたくないと思っている猫猫。
だから、2人はなかなか交わらないんですよね。
もし、2人が会えない状況になってしまったときに初めて、「ああ、あの時もっと壬氏様の心に寄り添っていれば」と後悔してるという解釈も出来そうです。
※この仮説は、個人的な妄想に近いものなので、さらっと読み流してくださいね 笑。
「おんなじ明日が」~「信じ続けてる」まで
おんなじ明日が平等にまた
出典元:Apple Music「ひとりごと」
降り注ぐだなんて思い込んでた
嘘のつけないあながた「またね」と
手を振った姿信じ続けてる

ここから再び、猫猫の小蘭や子翠(しすい)に対する気持ちに戻って…。
ずっと、変わらない日々が続くと思っていたけれど、何か小蘭や子翠(しすい)の身の上に何かが起こってしまったのかも。
追記:第40話(4月25日放送)
昨日観たのですが、まさかの展開でマオマオたちの身が案じられます。
天真爛漫で嘘偽りのない小蘭や子翠(しすい)ことだから、「また会おうね」といってくれたんだから、きっと会えるはずだよね。
「薬屋のひとりごと」の最終話がわからないので、上記のように想像したのですがどう思われますか?
アニメがどのように展開していくか、毎週楽しみに見ていこうと思います。
「相槌だけでいいから」~ラストまで
相槌だけでいいから聴かせて
出典元:Apple Music「ひとりごと」
優しく頷く笑顔に逢いたい
どんな言葉もあなたがいないと
ただのねひとりごと
「さよなら」だけは言わずに待ってる
苦しくってもいつかね
二人ごとの世界であなたへただ
「おかえり」って目を見つめ
贈りたいから
この歌詞のラストの「『さよなら』だけは~贈りたいから」は、必ず再び戻ってくることを信じている気持ちが伝わってきますね。
猫猫の気持ちの変化や表情を見逃さずに、アニメの最終話が近づいてきたらもう一度自分の中で考えてみます。
まとめ
今回は、TVアニメ「薬屋のひとりごと」の世界観に寄り添うような楽曲「ひとりごと」の歌詞の意味をアニメとリンクしながら見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
仮説を立てたり、想像に近いような考察だったかもしれませんが、大切な人を思う切なさや侘しさを感じる歌詞とメロディーに胸の奥が痛くなりました。
アニメの内容を暗示しているような歌詞なので、今後も「薬屋のひとりごと」から目が離せないですね。
omoinotakeが歌う「ひとりごと」は、藤井怜央(ふじいれお)さんの哀愁を帯びたハイトーンボイスが、さらに切なさを倍増させます。ぜひ一度きいてみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました!


