こんにちは。
TVアニメ「薬屋のひとりごと」47話はあまりにも切ない結末で、涙がとまりませんでした。
「なぜ?」「どうしてこんなことに?」
頭の中がメンテナンスモードにはいってしまったかのようで、何も考えられない状態でした。
47話後半で、子翠は楼蘭妃として役目を果たしたのかもしれないですが、子翠にもう一度会いたかったなあというのが私の本音です。
今回は、楼蘭妃一家の悲しい結末を迎えた理由と、47話挿入歌「いのちの灯火」の歌詞の意味についてみていきますね。
子翠(楼蘭妃)と両親の関係は?

子翠(楼蘭妃)の母親は神美(しんめい)で、
父親は子昌(ししょう)です。
母親:神美(しんめい)の悲しい過去
神美(しんめい)は、元々は子昌(ししょう)と結婚の約束をしていたのですが、皇太后の思惑によって先帝の妃として後宮に送られました。
でも先帝というのは幼女趣味だったので、神美(しんめい)には全く興味を示さなかったんですよね。
先帝の寵愛を受けることなく、ただ「人質」として20年間も後宮で暮らすことになります。
その中で、先帝は侍女(大宝)に手を出し、女児を産ませました。神美(しんめい)のプライドはぐちゃぐちゃになるものわかります。
🔶神美(しんめい)の野望とは?
「人質」として生きる辛さから、現政権への復讐を考えるようになります。
その野望というのは、娘の楼蘭妃を皇后として後宮に送り込み、国を乗っ取らせようと計画のことです。
父親:子昌(ししょう)の愛のカタチ
子昌(ししょう)は、神美(しんめい)が後宮に送られたあとも、彼女を愛し続けていました。
神美(しんめい)を後宮から連れ出そうと、子昌(ししょう)はいろいろやってみたけど神美(しんめい)から拒絶されてしまいます。
その後、先帝と大宝との娘が子昌(ししょう)と結婚しますが、心の中では神美(しんめい)を想い続けていたんですよね。
神美(しんめい)が後宮から出されたあと子昌は彼女と結婚できたのですが、神美(しんめい)の悪事を黙認し続けました。
複雑な関係すぎて、頭の中が混乱してます 泣。
子昌(ししょう)は家族への愛をどう示したの?
・子昌の行動が正しいかどうかわかりませんが、最後は子昌は自らが悪役になり切り命を絶つ結果となってしまいます。(47話)
神美を愛していたからこそ、自分が全部罪を引き受けようと思ったのかもしれないですね。
楼蘭妃(子翠)の想い
楼蘭妃(子翠)は、両親の歪んだ愛と恨みの感情の狭間でとてもつらかったと思います。
本当は両親を救ってあげたかったのだけど、うまくいかなかった…。
楼蘭妃の最後の選択(47話)
壬氏様(瑞月)に願いごととある行動を起こします。
「一族で名を捨てている者や一度死んだ者は見逃してほしい」
と願いを伝え、
母の恨みを晴らすため、先帝に似た壬氏の美しい顔に傷をつけました。
最後まで楼蘭妃を演じ切る彼女の姿に、すごく胸が絞めつけられる思いでした。
個人的には、いつか楼蘭妃が子翠として戻ってきてくれるのを願っています。
47話挿入歌…三宅りむ「いのちの灯火」歌詞の意味を詳しく!
※挿絵は、歌詞から受け取るイメージ画像です。
めぐりめぐる いのち燃やす
出典元:Apple Music「いのちの灯火」
胸の奥の痛みさえ 糧にして
沈みゆく太陽が笑うなら
(あなたを)
誰よりも上手く笑ってみせる
(想って)

楼蘭妃の切ない笑顔
「誰よりも上手く笑ってみせる」
このフレーズで思い出されたのが、46話「禁軍」で楼蘭妃が猫猫(マオマオ)に見せた笑顔です。
「私には私の役目があるの」「私の意地だよ」(楼蘭妃)
「そんなの捨ててしまえばいい」(マオマオ)
楼蘭妃が行ってしまうのをマオマオがとめようとしていたシーンでの会話です。
この時の彼女の笑顔は、もう誰が何と言って説得しても無駄なんだよという想いが伝わってきました。
一度は手を伸ばして、楼蘭妃の手を握ったのですが、結局は止めることが出来なかった…。
無理して笑顔を作ってるんだなあと思うと、余計辛さがこみ上げてきます。
泣き方はもう分からないけれど
出典元:Apple Music「いのちの灯火」
(決めたの)
この舞台の置かれた場所で
咲いて散るわ

楼蘭妃(子翠)の強さと優しさが感じられるフレーズ
「この舞台の置かれた場所で
咲いて散るわ」
このフレーズは、子翠としてではなく楼蘭妃として最後を全うするわっていう強い決意が感じられるのかなと思います。
でも、強い感情とは裏腹に優しさや穏やかさもにじみ出ていますよね。
家族や子の一族を守るために、自分ができることをやり遂げるなんて、大きな愛が無いとできないです。
燃え上れいのちの灯火よ
出典元:Apple Music「いのちの灯火」
この夜に終わりを添えて
彩りましょう
願いごと月に隠し今を踊り抜くわ
まだ見ぬ空へと光届くまで
そう迷いなく

楼蘭妃の最後の舞い
「燃え上れいのちの灯火よ
この夜に終わりを添えて
彩りましょう」
このフレーズを聴いた時、楼蘭妃が壬氏の前で華麗で誇らしげに舞っている姿とほんとにピッタリだなって感じました。
”灯火”という、いまにも消えそうな光が、楼蘭妃そのものなんじゃないかなって。
小さな光に、”燃え上れ”と言ってるのは、楼蘭妃が最後の力を振り絞って、私がここにいたんだという証を残そうとしているとしか思えませんでした。
彼女の覚悟が伝わってくるフレーズですよね。
どうか願いが届いて
「願いごと月に隠し今を踊り抜くわ
まだ見ぬ空へと光届くまで
そう迷いなく」
このフレーズは、「楼蘭妃の最後の選択(47話)」のところでお話しした楼蘭妃から壬氏へのお願いごとを意味してるのでは?
自分の一族が、政府への反逆罪としてきっと捕まってしまうのでしょうけど、一族から去った人たちや亡くなった人たちは不問にしてほしいと。
その代わり、私がここで燃え尽きてしまうから…。
ほんと悲しい結末ですよね。
こうなる前になんとか防げなかったのかな? 悔やまれます。
追記:最終話(7月4日)
もう視聴されましたか?
一日遅れで観たのですが、先週までの悲しみが一気に吹っ飛んじゃいました。
楼蘭妃は自分の役目を果たしみんなの前から姿を消したけれど、やっぱり子翠は子翠でしたね(意味不明な文章ですみません)笑。
これからは、何のしがらみも無く自由に自分の人生を生きてほしいです。
猫猫が知ったらきっと喜ぶでしょうね
(冬を越せないいのちもやがては)
出典元:Apple Music「いのちの灯火」
(恵みとなるの希望に変わるよ)
(だから笑って私は平気よ)
(燃え尽きようと
守れるものがあるの)
さあ名も無き夜明けが待ってる
新たな道照らそう
震えて泣いてる
あなたが笑えるまで

楼蘭妃からのメッセージ
「さあ名も無き夜明けが待ってる
新たな道照らそう
震えて泣いてる
あなたが笑えるまで」
このフレーズは、私(楼蘭妃)がいなくなって泣いてくれる大切な人への最後のメッセージだと受け止めました。
きっと、楼蘭妃の異母姉妹の翠苓(すいれい)だったり、友だちの猫猫(マオマオ)だったり。
泣かないで、私はいつも道を照らしてるから安心してね。
あなたが元気になるまで見守っているからって歌っているようで、一番胸の奥に響いてきますね。
まとめ
今回は、楼蘭妃一家の悲しい結末を迎えた理由と、47話挿入歌「いのちの灯火」の歌詞の意味についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか?
「薬屋のひとりごと」の原作を読んでませんでしたので、47話がこんなにも悲しい結末を迎えるとは想像もつきませんでした。
第1期の24話で、猫猫(マオマオ)が舞いを舞った時も美しかったですが、今回の楼蘭妃もとても優雅で美しかったです。
楼蘭妃一家は、先帝に翻弄された被害者で本当の悪人ではなかったんだとしたら、桜蘭妃一家の末路は悲劇そのものだったのかもしれませんね。
最後までお読みいただきありがとうございました!



