こんにちは。
日々の忙しさに追われる中で、ふと「自分はこのままでいいのだろうか」と考えたことはありませんか?
Omoinotakeの「在りか」(「ひとりごと」のカップリング曲)は、そんな思いにそっと寄り添い、 今の自分を大切にしたくなるような楽曲です。
今回は歌詞に込められたメッセージを紐解きながら、 「在りか」の歌詞の意味を考えてみますね。
Omoinotake「在りか」の歌詞の意味を詳しく!
※個人的な感想をもとに歌詞の意味を考えています。「ちょっとそこは違うかも」と思われるかもしれませんが、「そんな考えもあるのかな」ぐらいに思っていただけると嬉しいです。
暗闇はまだ明けないね
出典元:Apple Music「在りか」
相変わらず 誰も眩しいね
ここは不完全 僕ら未完成
だけど たった一つの居場所

「眩しいね」の意味を2方向から考えると
自分だけがずっとトンネルの中にいるような気持ちになるときがあるかもしれないです。
この暗闇はいつまで続くのだろうって。
そういう時に限って、周りの人たちがいつもキラキラ輝いて見えます。
逆に、「もう夢が叶ってるからキラキラしてるんでしょ」見られてしまう。
ある時、福島智朗(エモアキ)さんがインタビューで語られていました。
「夢が叶った人」みたいな感じで来られると、「簡単に言うなよ」って思うというか。(”エモアキ”さんの言葉)(引用元:音楽ナタリーhttps://natalie.mu/music/pp/omoinotake05)
創造する苦しみを日々体験されているので、言葉に重みがあります。
輝いている人を見て羨んだりしないし、それに自分たちだってここまでくる道のりは決して簡単じゃないんだよとと言われているような気がします。
自分にあてはめたいフレーズ
「ここは不完全 僕ら未完成
だけど たった一つの居場所」
一つのことを成し遂げてもまだまだだと思うし、未熟だなと感じる部分もでてくる。
現時点が決して、ゴールだとは思わない。
いつだって今日の自分より明日の自分へっていう想いで、歩みを止めないようにしたいです。
今いる場所こそが、自分の「在りか」なんですよね。
変わりゆく正しさの中で
出典元:Apple Music「在りか」
増えていく守りたい人へ
僕らは何を創れるんだろう
不器用だとしても
体温を渡したい

大切な人への想い
「変わりゆく正しさの中で
増えていく守りたい人へ
僕らは何を創れるんだろう」
時代によって正しさの基準が変わっていく中で、守りたい人は増えていくんですよね。
エモアキさんは、「守りたい人がどんどん増えていく分、自分がもろくなって行くなあと思いますね」とおっしゃっていました。
守りたい人が増えると、安全第一というか無茶ができなくなるのかもしれません。
たとえば制約がある中でも、自由な発想で何かを生み出していかなくちゃいけないとしたら本当に難しいです。
本当の気持ち
「不器用だとしても
体温を渡したい」
0から何かを創り出すって一番苦しいことなんじゃないかなと思います。
壁にぶつかりながら考えたり、何日もかかって創り上げたりするかもしれないけど、自分たちの音楽に気持ちを込めて届けたいんだよって。
このフレーズからぬくもりが伝わってくるようで、胸の奥がじんわりします。
いつか思い描いてた場所に立っても
出典元:Apple Music「在りか」
小さな心も悩みの数も
きっと変わらないまま
だけどそれでいいや
いや それがいいな
この居場所が 続くのなら
未完成のままでいい

紅白初出場後の心境は?
「いつか思い描いてた場所に立っても
小さな心も悩みの数も
きっと変わらないまま」
このフレーズは、昨年(2024年12月31日)にNHK紅白歌合戦に出場された心境を聞かれた時のエピソードとすごくリンクするのではと思いました。
紅白に出場されたら「変わったでしょう?」ときかれたそうなんですが、エモアキさんは「実際は何も変わらなかった」(参照元:音楽ナタリーhttps://natalie.mu/music/pp/omoinotake05)と。
きっと、3人で目標にされてきたステージだとは思うのですが、なんら変わらない姿勢で音楽活動を続けられているのはとても素敵です。
「小さな心も~」というフレーズは、次のエモアキさんの言葉と響き合います。
「もし、いつか迷いや不安がすべてなくなったとしたら、それは俺じゃない」(インタビューの言葉)
だから
「だけどそれでいいや
いや それがいいな」
という未完成な自分を肯定してくれるようなフレーズに続きます。
何かを成し遂げた後でも別人になってしまうことなく、次の目標を目指しながら音楽のフィールドで活動するOmoinotakeのメンバー。
「未完成のままでいい」というフィロソフィー
「この居場所が 続くのなら
未完成のままでいい」
ずっと何かしらに憧れ続けていくのが人生なんだよという考え方は、楽曲のタイトル「在りか」と”未完成”は一緒なんだというテーマにつながるかもしれないですね。
大人にはまだなれないね
出典元:Apple Music「在りか」
やり切れない夜も増えてくね
足した予防線 日々は不安定
だけど たった一つの居場所
居場所を見つけるまでのロードマップ
「大人にはまだなれないね
やり切れない夜も増えてくね
足した予防線 日々は不安定」
Omoinotakeのメンバー藤井玲央(レオ)さん・福島智明(エモアキ)さん・富田洋之進(ドラゲ)さんの3人は島根県出身です。
それぞれが上京したあと2012年にバンドを結成されました。
夢を描きながら自分たちの目指す音楽活動をされる中で、思い通りにいかない日々もたくさんあったんだって想像されます。
音楽以外のキャリアを積み、それでも収入は安定しなくて。
かけがえのない自分たちの居場所
「たった一つの居場所」
エモアキさんは最初は服飾専門学校に進学されてて、「音楽で食っていこう」なんて思えない時期があったそうです。
でも、初ライブをしたときに、「もう就職しなくてもいい。バンドでやっていけそうだ」と思われたというエピソードを聞いて、心が熱くなりました。
唯一無二の自分たちの居場所が見つかった瞬間なんですね。
踏み外せない毎日の中で
出典元:Apple Music「在りか」
抱き抱えた守りたい人へ
僕らは何を創れるんだろう
臆病な背中でも
未来を語っていたい

責任感を持ちながら
「踏み外せない毎日の中で
抱き抱えた守りたい人へ
僕らは何を創れるんだろう」
このフレーズを聴いた時、ずしりとした重荷を抱えて音楽と向き合われてるのかなと感じました。
失敗が許されないような…。
それでも大切な人を守っていかなくちゃいけない。
そして、”いったいどんなものを創れるんだろう”って、自分の心に問いかけられています。
それでも前を向きたい
「臆病な背中でも
未来を語っていたい」
自分が生みだしたものがどれが正解でどれが不正解なんかわからないし、自信に満たされたものばかりじゃないかもしれない。
だけどどんな状況だって希望をもって前を向いていたいという気持ちが、このフレーズから伝わってきます。
自分じゃなくてもとか自分なんてとても無理という想いが頭をよぎる時がありますが、それでも前を向いていたいですね。
「こう在りたい」とか
出典元:Apple Music「在りか」
「こう成りたい」とか
枯れてくれるはずだった声が嗚呼
鳴り止まないで
この足を突き動かすんだ

これからの軌跡が楽しみ
以前インタビュー記事をよんだことがあるのですが、
「レオがこの前、『紅白にもフジロックにも出演するバンドってカッコいいよな』と言っていたけど、シンプルに俺もそれはいいなと思って」(ドラゲさんの言葉)
「今年(2024年)初めて海外でライブをして、こんなに待っていてくれた人がいたんだと感じたので、海外にもどんどん行ってみたいと思います」(エモアキさんの言葉)
引用元:Numero(https://numero.jp/interview458/)
「「こう在りたい」とか
「こう成りたい」とか」
そうそう、夢や目標ってたくさんあるんですよね。
「枯れてくれるはずだった声が嗚呼
鳴り止まないで
この足を突き動かすんだ」
これからもOmoinotakeの皆さんが、日本だけじゃなく海外でもたくさん活躍されたらいいなと思います。
いつか思い描いてた
出典元:Apple Music「在りか」
場所に立っても
小さな心も悩みの数もきっと
変わらないまま
だけど それでいいや
いや それがいいな
この居場所が続くのなら
未完成のままでいい
この場所が続くのなら
未完成のままでいい
作成:福島智朗、藤井玲央

自分探しにぴったりのおすすめ映画5選とは(ちょっとおまけ)
Omoinotakeの「在りか」を聴きながら、どんな映画がイメージできるんだろうって考えてみました。個人的に選んだので、もっとテーマとフィットする映画があるかもしれませんが…。
①「リトル・ミス・サンシャイン」(2006年公開)
夢を追いかける少女と、その家族の不器用ながらも温かい絆を描いたロードムービー。
②「すずめの戸締り」(2022年公開)
災いをもたらす扉を閉じるため、日本各地を旅する少女の成長と、大切な人を救うための奮闘を描いた冒険ファンタジー。
③「シング・ストリート 未来へのうた」(2016年公開)
居場所を見つけるために音楽に夢中になる少年たちの成長物語。
④「かもめ食堂」(2006年公開)
異国の地で小さな食堂を営む女性たちが、自分らしさと居場所を見つけていく優しい物語。
⑤「ミッドナイトスワン」(2020年公開) 居場所を求める少女と、彼女を受け入れる主人公の関係が描かれた作品。
どの映画も自分の居場所を探すような内容で共感できます。
「すずめの戸締り」がどうしても観たくなって、ちょっとだけと思いつつがっつり観ちゃいました 笑。
まとめ
Omoinotakeが歌う「在りか」は、変わらない自分を大切にしたくなるようなおすすめの曲です。
以前エモアキさんは、
「僕たちの誰か一人でも欠けたらOmoinotakeじゃない。1人ひとりの”Piece”が集まって複数形の”Pieces”になることで、Omoinotakeというバンドになる」-引用元:Numeroインタビュー記事 https://numero.jp/interview458/p4
とおっしゃっていました。
このメッセージが、Omoinotakeのメンバーの皆さんにとっての「在りか」の答えなのかなと思いました。
自分にとっての「在りか」も、どこか遠くにあるのではなくって、今自分がいる場所こそが本当の居場所なんだと…。
ぜひ一度Omoinotakeが歌う「在りか」を聴いてみてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!


