こんにちは。
劇場版「TOKYO MER走る緊急救急室~南海ミッション」が快進撃を続けていますね。2025年8月1日公開から38日間で、観客動員数:345万9,600人・興行収入:46.6億円(TOKYO MER公式サイト)と、非常に好調な興行成績になっています。
壮大な自然を舞台に繰り広げられる、大切な命の救出劇。
映画の主題歌、back numberが歌う「幕が上がる」を聴いたキャスト・スタッフからは次のようなコメントが寄せられていました。
「今日も誰かのために頑張っているすべての人への応援歌になるはず」(鈴木亮平さんコメント)
「そっと、背中を押してくれる。そんな素敵な曲」(TBS高橋正尚プロデューサーコメント)
「温かく力強い楽曲で、描きたいものを汲み取ってくださった」(松本彩監督)(Yahoo!News参照)
期待感が高まる中、先日私も「劇場版「TOKYO MER走る緊急救急室~南海ミッション」を観てきました。
映画を観て何度も号泣したにもかかわらず、エンドロールで「幕が上がる」を聴きながらまた涙する…って、何度泣いたらいいのだろう…。
鈴木亮平さんがおっしゃったように、最後の一秒までMERの素晴らしさを感じることができました。
今回は、back numberが歌う「幕が上がる」の歌詞が、「劇場版「TOKYO MER走る緊急救急室~南海ミッション」の感動を倍増させる理由をさぐっていきますね。
🔷今後の展開🔷
すでに劇場版第3弾の製作が決定しており、鈴木亮平さんと賀来賢人さんの続投も発表されています。前作を上回る興行成績により、シリーズの継続と発展への期待がさらに高まっててすごいですね。
MERとは?
MER(エム・イー・アール)は、Mobile Emergency Room(モバイル・エマージェンシー・ルーム)の略称です。
MERは現実には存在しない架空の車両ですが、「救急医療の理想」が詰まっています。ドラマや映画の中では、この車両のミッションは、「死者を一人も出さないこと」!

2021年にTBS日曜劇場で放送されたドラマシリーズでは、「待っているだけじゃ、救えない命がある」という想いで、医療チームが命を懸けて患者を救う姿を描いています。
劇場版「TOKYO MER走る緊急救急室~南海ミッション」のあらすじ
2025年、MERの実績が評価され全国主要都市にMERが展開される中、沖縄・鹿児島地域では離島医療に対応するため「南海MER」が試験運用を開始します。
喜多見(演:鈴木亮平)と看護師の夏梅(演:菜々緒)が指導スタッフとして南海MERに赴任し、オペ室を搭載した特殊車両NK1をフェリーに乗せて離島医療に従事していました。
そのような中で、ある火山島で大規模な噴火が突如発生。大量の溶岩が村を徐々に焼き尽くし始め、巨大な噴石が道路や建物を破壊する中、島には79名の住民が取り残されます。
噴煙のためヘリコプターでの救助は不可能、海上自衛隊や海上保安庁の到着まで数十分を要する絶望的な状況下で、南海MERは全島民の命を救うため史上最大のミッションに挑みます。
※このシーンを映画館の巨大スクリーンで観ると、本当に鬼気迫るものがあって目を覆いたくなるくらい怖かったです。
※公式サイトには、制作委員会からの注意書きが載っていました。
本作はフィクションであり、
現在トカラ列島で起きている群発地震や噴火とは関係ありません。
不安な日々を過ごされている地域の方々が、
一日も早く日常生活を取り戻せるよう、お祈り申し上げます。劇場版『TOKYO MER』製作委員
引用元:公式サイト
back number「幕が上がる」の歌詞の意味を詳しく!
※個人的な感想をもとに歌詞の意味をまとめています。「ちょっとそこは違うかも」と思われるかもしれませんが、「そんな考えもあるのかな」と思っていただけると嬉しいです。
怖いけど
引用元:Apple Music「幕が上がる」
震えは止まってないけど
それはさ
なくすのが怖いものをちゃんと
持ってるってことだろう

映画での火山島の設定は?
劇場版「TOKYO MER走る緊急救急室~南海ミッション」の劇中の火山島は、諏訪之瀬島という設定になっています。そこで大規模な火山噴火が発生し、島民79名が取り残されるという設定で物語が展開されます。
諏訪之瀬島は、鹿児島県鹿児島郡十島村(トカラ列島)に位置し、御岳(おんたけ)が活動を続ける活火山の島。
映画で描かれた「火山噴火による島の孤立」は単なるフィクションではなく、現実として起こりうる風景として選ばれたそうです。
尊い救助活動

離島なので医療施設も限られている中で、災害が起きた時にいち早く駆けつける南海MERのメンバーたち。
これは映画の中のストーリーだと自分に言い聞かせながら観ていたのですが、スクリーンを観ていると実際に起きていると錯覚するくらいリアルな映像でした。
南海MERのメンバーは、牧志秀実(演:江口洋介)をチーフドクター候補を中心として東京から派遣されてきた喜多見(演:鈴木亮平)と看護師の夏梅(演:菜々緒)を中心として諏訪之瀬島に救助に向かいます。
「怖いけど
震えは止まってないけど」
火山から流れ出す溶岩や噴石を目の当たりにすると、怖くて怖くて仕方がない。
すぐにでも助けに行きたい気持ちと、恐怖心との戦い…。
どうして怖いと感じてしまうのだろう。
それは、次のフレーズが教えてくれます。
「なくすのが怖いものをちゃんと
持ってるってことだろう」
映画の中で言えば、MERのメンバーは島民の大切な一人ひとりの顔が思い出されて、災害で絶対に失いたくないし一刻も早く救い出したい…って気持ちが伝わってきますね。
命の危険が迫っているときって、たぶん正義感だけじゃ動けなくて、そこには大切な人への愛情があるからこそ行動できるのかなと思いました。
だけど、看護師の知花青空(演:めるる)や常盤拓( 演:高杉真宙)が、最初は島に近ずくのは無理だと感じていたのもすごく理解できます。
心の葛藤がスクリーン越しにすごく伝わってきて、どうするのだろうってドキドキしながら観てました。
止まない拍手も光の雨も
引用元:Apple Music「幕が上がる」
特別なものはいらない
いつだって
なぜか僕を選んだ誰かの
見慣れた笑顔が
何かのゴールだったりするんだ

特別じゃなくていつもの光景が幸せだと感じるフレーズ
ちょっとサビに飛びますね。
「止まない拍手も光の雨も
特別なものはいらない」
自分たちが人を助けるのは、誰からか称賛されたりスポットライトを浴びて目立ちたいからじゃないんだよ。
そんな特別な舞台を用意してもらわなくてもいいから。
自分たちが望んでいるのは、拍手が鳴りやまないような手柄をあげることじゃないって言ってるような気がします。
どんな時に幸せを感じるの?
それは、
「いつだって
なぜか僕を選んだ誰かの
見慣れた笑顔が
何かのゴールだったりするんだ」
そうなんですよね。
清水依与吏さんの優しさが溢れてるようなフレーズです。
このフレーズを聴いた時、映画の中の島民の人たちがMERのドクターや看護師たちを信じて待ってる様子が思い出されました。
信頼してくれている島民の人たちのいつもの笑顔が見たい、願うのはたったこれだけ。
誰一人欠けることなく生きていて欲しい。
何度もこのフレーズのような想いで、みなさんが困難に立ち向かっていく姿に感動しました。
ほんとに、途中の時点ではもうダメなんじゃないかなって諦めそうになって…。
でも、きっと助けに来てくれると信じていました。
映画を観ながらかなり感情移入してたんですけど、周りからもすすり泣く声が聞こえてきたので、「ああ皆さんと同じ時間を共有してるんなんだなあ」って思うと、なんだか嬉しかったですね。
あと少し
引用元:Apple Music「幕が上がる」
もう少し頑張ってみるから
終わったら頑張ったねって乾杯してよ

心に染みるフレーズ
「あと少し…」からのフレーズは、今の自分の気持ちともすごくリンクします。
何度挑戦してもうまくいかない時に、「ああ、もうここまでなのかな」と思うことがよくあります。
でも、何度も失敗したのは決して”負け”ではなくて、「こうやったら失敗するというのが分かった」と思うようにしたいです。
だから、「あと少し…もう少し…」という想いで、諦めずに頑張りたいです。
やり遂げた時には、みんなで「乾杯!」って、いいですね!
ちょっと、映画の内容から逸れちゃいましたが…。
🔷映画館でのハプニング🔷
映画の後半で、”南海MER”の存続をどうするかを、会議で話し合ってるシーンがあったのですが、きっと感動の名セリフが聴けるんだろうなあと集中して観ていたんですよね。そしたら映画館の音声トラブルでしばらく無音状態に…。
ちょうど、鈴木亮平さんのしゃべるシーンだったということもあり、感動場面だと思うのですが、どんなセリフだったのかわからないので、すごく心残りです。
また、いつか地上波で観れると思うので、その時まで楽しみにしておこうと思います 笑
決して一人では何もできない事
引用元:Apple Music「幕が上がる」
助けられて何とか
僕を生きてきた事
荷物は重くて世界は理不尽だって事
全部忘れて歌えたらいいのに

とても深い心理が隠されているフレーズ
実は、フレーズの意味を考えてみた時に、上記の歌詞のメッセージはなんだろうって悩みました。
”一人では何もできないけど周りの人たちのおかげでこうやって生きてきたんだ”、というのは、周りの人たちへの感謝の気持ちにつながるから素晴らしいことなんだと最初思ったんですね。
そういう感謝の気持ちが重荷だと言ってるようなフレーズなのかなと。
だから、すべて忘れられたらいいのにと歌っているのでは…。
でも、深く考えてみると、そうじゃないんだと気付かされます。
感謝と重荷の複雑な関係
感謝することは素晴らしいけれど、その逆に助けが重荷に感じる矛盾した気持ち。
こんな風に思ってしまうのは次のような気持ちがあるからかもしれません。
- 恩を受け続けることへの申し訳なさ
- 自分の無力さを思い知らされる辛さ
- いつか恩返しをしなければというプレッシャー
「忘れて歌いたい」理由とは?
- 重荷から一時的に解放されたいから
周りから助けられた記憶や感謝の気持ちは美しい話ですが、同時に心の重荷になってしまうかもしれません。
時にはただ純粋に歌を楽しんでいたい瞬間あるのかなと思います。 - 自分らしくいたいから
いつも「自分は助けられているんだ」と感じていると、もちろんありがたい気持ちになりますが、その反面、本当の自分を見失いがちになるかも。
全てを忘れられたら、素の自分らしくいられる…そう思っても不思議じゃないですね。 - 感謝し続けるのが疲れてきたから
この理由は、一番確率が低いと思いたいのですが、いつしか心からの感謝ではなくて義務感からの感謝になると疲れてしまいますよね。
もう一度深く考えてみると…
「荷物は重くて世界は理不尽だって事
全部忘れて歌えたらいいのに」
もちろん、ひとりでは何もできなくて周りの人たちのおかげで生きてこられた感謝もあるのですが、忘れたい理由は、このフレーズの意味の方が強いような気がします。
次のように考えてみました。
ぼくたちは、自分の仕事に対する責任感や目の前にいる人を何とか助けたいという想いが、ずっしりと重いなか頑張っているのに、あまり評価されない現実がある(主人公を南海MERとすると)。
他県のMERに比べたら、出動要請もほとんどなく手柄と言えるほどのものが何もない状態。
コスト削減のために、実績がないチームはすぐにでも解消させようという動きがある…だから、なんてこの世は理不尽なんだろうと。
だから、
「全部忘れて歌えたらいいのに」と。
少しずつ歌詞の意味を紐解いていくと、すごくしっくりきます。
どう思われますか?
強くなりたい
引用元:Apple Music「幕が上がる」
強くなりたい
強くありたい
作成:清水依与吏
一文字だけ違うだけだけど、意味も違ってくるの?
「幕が上がる」ラストの歌詞は、歌い手の祈りにも似たフレーズで締めくくられています。
「強くなりたい」と「強くありたい」は、旋律的にはほぼ似ているのですが、どのように意味が違っていくのか考えてみますね。
「強くなりたい」の意味は?
今の自分はまだまだ力不足だから、現状に満足していないし、これから努力して変わっていきたいという意思が伝わってきます。
弱い自分から強い自分へ変化を求めているような。
それに比べ、
「強くありたい」の意味は?
自分はそうあるべきといったような、自分の理想像を歌っています。
そして、自分らしくいたいという意味も込められてるような。
どちらにしても、大切な人を守るためにもっと変わりたいんだという強い気持ちが溢れていますね。
まとめ
今回は、back numberが歌う「幕が上がる」の歌詞が、「劇場版「TOKYO MER走る緊急救急室~南海ミッション」の感動を倍増させる理由をみてきましたが、いかがでしたでしょうか?
その理由は、主題歌「幕が上がる」が、あまりにも映画の内容とリンクしていて、歌詞の一言ひとことが映像とともに胸に迫ってくるからなのではと思いました。
歌詞のどこを切り取っても、映画のシーンが思い出されてきて感動が蘇ってきます。
映画をまだご覧になられてない方は、ぜひ一度映画館に足を運ばれるといいなと思います。もし行かれたら、エンドロールで流れる主題歌「幕が上がる」を聴きながら、感動の余韻に包まれてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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