廃校から生まれ変わったアーツ&クラフツビレッジ(岡山県)で癒される一日

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岡山県美咲町にひっそりと佇むアーツクラフツビレッジ本館は、昔は子どもたちが学んでいた小学校で、その横に立つあなぐま舎はかつて保育所だったところだそうですよ。

でも今では木工や染織などの手仕事の工房として生まれ変わってるなんて、なんかロマンを感じます。

今回は、アーツ&クラフツビレッジあなぐま舎に訪問して、日常の疲れが癒された旅の様子を、写真と共にお届けしますね。

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アーツ&クラフツビレッジってどんなとこ?

アーツクラフツビレッジの入り口

白い建物(旧小学校)がアーツ&クラフツビレッジの本館です。この「努力」と書かれているところが入り口ですよ。

「努力」の文字が右から描かれているのを見ると、時代の流れを感じますね。

アーツ&クラフツビレッジに行く前に、近くの無人駅に立ち寄りましたよ。

美作追分駅

駅内の中心に太い幹が立っていましたよ。

美作追分駅は、岡山県真庭市上河内にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)姫新線の駅です。1923年に作備線の終着駅として開業しましたが、翌年には作備線が延伸されたため、終着駅だった期間は数ヶ月だったそうですよ。駅名の「追分」には道の分岐点の意味があり、周辺が出雲街道と松山往来の分岐点であることが由来です。

出雲街道は、古代から中世にかけて、山陰地方と山陽地方を結ぶ主要な交通路でした。松山往来は、備中国松山から周辺各地へ通じる旧街道の総称であり、岡山藩と備中松山藩を結んでいた岡山藩官道の名称としても扱われています。

美作追分駅は、無人駅であり、自動券売機等の設置もないなんてすごくびっくりしました。2017年度の1日平均乗車人員は26人いらっしゃったそうです。

残念ながら、私たちが行った時には電車には遭遇しませんでした。

電車を見ることはできませんでしたが、とっても可愛い駅でした。

岡山県美咲町のおすすめの名所って?

美しい自然に囲まれた美咲町にはおすすめの名所があるので調べてみましたよ。

まきばの館

ふれあい動物やハーブ園、BBQレストランなどが楽しめる施設です。6月から7月にかけてはラベンダー園が見頃になります。


大垪和西(おおはがにし)の棚田

瀬戸内地域最大規模の『日本の棚田百選』に認定されている棚田です。谷全体にぐるりと360度、850枚の棚田がすり鉢状に広がります。春は新緑、夏は水面に映る空、秋は稲穂、冬は雪景色と、四季折々の美しさが楽しめます。

大垪和西(おおはがにし)の棚田の風景

(大垪和西(おおはがにし)の棚田の風景ー出典元:美咲町HP)


三休(みやすみ)公園

5000本の桜と1万本のツツジが咲く県内最大の名所です。桜の開花シーズンは県内外から多くの花見客が訪れます。園内には民話の里があり、桃太郎や金太郎などの石像があります。

三休公園の桜の画像

(三休公園の桜ー出典元:岡山観光WEB)


卵かけご飯の店「食堂かめっち。」

美咲町の名物である卵かけご飯が食べられる店です。新鮮な卵と自家製の醤油を使った卵かけご飯は絶品です。店の前には絶景の棚田が広がります。

アーツ&クラフツビレッジは魅力ある場所がいっぱい

アーツ&クラフツビレッジの本館に続く階段です。色鮮やかな樹々や花々が咲き乱れてましたよ。

校舎に咲く黄色いバラ

建物の周りには黄色いバラが咲いててとても綺麗でした!

黄色いバラの豆知識

黄色いバラは、バラの歴史の中では新しい存在です。紀元前12世紀ごろから古代ペルシャで栽培されていたとされるバラですが、色は白、ピンク、赤だけだったといわれています。黄色のバラが登場するのは1590年ごろで、「ロサ・フェティダ」という中近東原産のバラだけが黄色であったとされています。

黄色いバラには、「嫉妬」や「裏切り」といったネガティブな花言葉がありますが、一方で「友情」や「幸福」を表す花言葉もあります。また、黄色いバラは、明るく陽気な印象を与えることから、お祝い事やお見舞いなどに贈られることもあります。

暖炉用の木片

ピザ窯や暖炉に使用する薪でしょうか・・・

ピザ窯

手作りのピザ窯だそうですよ〜 素敵ですね

テラス席

建物の裏庭には、テラス席がありました。

池の上の橋

池の上には、小さな橋がかかっていました。小学校の廃材で作られたのでしょうか・・・自然と一体化してますね。

建物の中に入っていくと、そこは外からは想像もつかないようなアートの癒し空間になってましたよ!

リビング

カフェの一部です。本当におしゃれですね。

リビングのソファ

ピンクのソファは、オンドル(韓国式の床暖房)のような仕組みになってて、とても興味深かったです。これだと、寒い冬が来ても安心ですね。

オンドル(床暖房)とは?

伝統的な床暖房システムで、韓国の住居に古くから用いられてきました。オンドルは、かまどなどで火をたいて暖められた空気を床下の煙道に送り、床を暖める仕組みです。オンドルの暖かい空気が逃げないように、すき間なくつくられた部屋が、温突房(オンドルバン)です。オンドルは、韓国で5000年以上も前からずっと使用されてきた床暖房の仕組みであり、現代でも多くの人々に愛されています。

オンドルは、かまどを焚いたときに出る煙を利用した暖房法でした。床下に石を用いて煙が通るトンネルを作り、その上に薄い板石をのせて泥で塗り固め、さらに油紙を張って床とします。従来のオンドルの仕組みは、台所でかまどを炊いた時に出る煙を利用した暖房方式でした。現代ではボイラーを利用した「温水式」のオンドルが一般的になっています。

上記の写真ですが、ピンクのソファの端に暖炉のような扉がついていますよ。人間の知恵ってすごいですね。

暖炉

暖炉もありましたよ。ここでお料理もできそうですね

木工作品

木工作品が飾られていました。販売もされているようですね。

織物機

織物機・・・初めてみました〜 こうやって布が出来上がっていくんですね。

様々な糸

棚には、色鮮やかな糸がたくさんあってびっくり!

織り機

これで糸を紡ぐものかな?

コースター

手織りコースターです。私も作ってみたくなりました。

また、こちらではノッティング座布団を自宅でも織ることができるキットを作ってもらうことができるようです。ご興味のある方は、尋ねてみてくださいね。

北欧のノッティング座布団とは、綿やウールの糸を経糸に結びつけて織ることで毛足の長い椅子敷きのことです。結ぶという意味の英語「knot(ノット)」が名前の由来です。北欧の椅子にちょうど合う40センチ四方が基本サイズで、シンプルな幾何学模様が特徴的です。日本では、倉敷本染手織研究所とその卒業生たちが作っており、70年以上も愛される伝統的な民芸品となっています。ノッティング座布団は、木の椅子によく馴染み、厚手でクッション性があるので、快適な座り心地を提供します。

アーツ&クラフツビレッジ公式サイトはこちら

あなぐま舎はどんなところ?

あなぐま舎というのは、特定非営利活動法人 アーツ&クラフツビレッジが運営する就労継続支援B型事業所です。2021年4月にオープンしたそうです。

あなぐま舎のコンセプトは、障害のある方が自分らしく働ける場所を提供することだと言われていました。あなぐま舎では、木工や陶芸、パン作りなどの様々な活動を通して、就労スキルやコミュニケーション能力を向上させることを目指されているそうですよ。

あなぐま舎

あなぐま舎の看板です。あなぐまのデザインとっても可愛いですね!

旧保育所の面影

室内には、昔保育所だったことがわかる、「保育目標」が貼られていました。時代が移り変わっても、大切な指針ですね。

あなぐま舎のイメージ画
動物の絵画

利用者のかたが描かれた絵がいっぱい飾られていました。カラフルでとてもダイナミックな絵で、すごく心に残りましたよ。

まとめ

廃校だった場所が、今でも誰かの役に立って、新しいコミュニティーが作られているなんて、とても素敵ですね。

たった1日の訪問でしたが、自然に触れ心温かい人々に触れた素晴らしい旅となりました。

まさしく、「アーツ&クラフツビレッジで癒される一日」のタイトル通りの経験となりました。

本当にどうもありがとうございました!!

アーツ&クラフツビレッジやあなぐま舎にご興味がある方は、ぜひ行かれてみてください。きっと、心洗われる1日になること間違い無いと思います。ほんの一部しかお伝えできませんでしたので、行かれた際にはご自分で体感されてくださいね。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

洗面所

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