こんにちは。
2024年3月1日、映画「52ヘルツのクジラたち」が公開になりましたね。
すごく楽しみにしていたので、早速映画館で観て来ました。
杉咲花さん演じる貴瑚(キナコ)の壮絶な過去とは・・
キナコの心を救ってくれた恩人・アン(志尊淳)さんとの出会いと関係性とは。
母親からの虐待やネグレクト(育児放棄)を受けながら育った「ムシ」と呼ばれる少年(桑名桃李)を、キナコは救うことができるのでしょうか・・・
杉咲花さんは、深い感情表現と迫真の演技が素晴らしい女優です。主演を務められた映画「52ヘルツのクジラたち」の舞台挨拶からかなりの覚悟と決意を感じられました。
最初から最後まで感情移入しすぎて顔が涙でグチャグチャになった2時間16分間でした。
そして、心の奥底からこみ上げてくる感情に包まれながら聴いた
Saucy Dogの楽曲「この長い旅の中で」
この曲は、声なき声を受け止めてくれる人を、信頼したいという想いがこもった感動曲です。
今回は、いつまでも心に残り続けてほしいSaucy Dogの楽曲「この長い旅の中で」の歌詞の意味についてみていこうと思います。
「52ヘルツのクジラたち」の原作者:町田そのこさん
この映画の原作は、町田そのこさんが書かれた「52ヘルツのクジラたち」(中央公論新社刊)で、2021年の本屋大賞を受賞されています。
3月9日お誕生日だったのですね。
すみません、遅ればせながら
おめでとうございます
町田そのこさんは福岡県出身で、「コンビニ兄弟—テンダネス門司港こがね村店」は彼女の人気シリーズの第三弾です。
北九州の門司港にあるコンビニ「テンダネス」を舞台に、店長や店員、常連客たちの恋や友情、家族の物語が描かれています。
この「コンビニ兄弟」の内容は、アイドルの来訪、偽装恋愛、ホームシック、推しの悩みなど、様々なテーマが盛り込まれています。心温まるお仕事小説で、読者の心を癒してくれる一冊ですよ。
ご興味のある方はご覧になってくださいね。
「52ヘルツのクジラたち」のあらすじって?
『52ヘルツのクジラたち』は、他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く、世界で一頭だけのクジラにちなんだタイトルを持つ小説です。
この作品は、社会的問題を扱いながら、孤独と愛の物語を描いています。主人公の三島貴瑚は、過去を断ち切り東京から大分の海辺の町へ移住し、そこで母親から虐待を受けていた「ムシ」と呼ばれる少年と出会います。
貴瑚は少年を助け出そうと試み、自身のかつての姿と少年を重ね合わせます。
この映画に描かれている物語は、児童虐待、家庭内DV、介護、トランスジェンダー、毒親、家族の不理解などのテーマを通じて、人々が直面する孤独に光を当てています。
撮影地・大分県でのエピソードって?
この映画の重要なシーンを大分県で撮影されたそうですが、
特に少年と初めて出会う場所が、
大分県佐賀関の福水漁港でした。
ここは、この映画の印象的なシーンが
何度も撮影された場所だそうですよ。
成島出監督は、コストのことも考えて関東近郊でもいいかなと
思ってらっしゃたようですが、大分県の漁港が
物語のイメージ通りだったので、
「やっぱりここにしよう」と決められたそうです。
これも何かのご縁と思って。

また、西野七瀬さん演じる少年の母親が働いている設定のお店(姫乃屋)には、
出演者の皆さんが撮影後などに何度も食べに訪れたそうですよ。
お店のご主人が語られていました。
実在するお店だったんですね
大分県とクジラの関係について
また、原作者の町田そのこ先生は、大分県とクジラの因果関係について
「以前、大分県には迷いクジラが来ると祖母から聞いていたので」
とおっしゃっていました。
素晴らしい作品の源(みなもと)は、おばあさまとの思い出に
繋がっていると思うと、とても素敵なことだなあと感じました。
主演の杉咲花さんとは
杉咲花さんは、日本の女優であり、深い感情表現と迫真の演技で知られています。彼女は映画『市子』で第47回日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞しました。
彼女は役に深く入り込むことで知られていて、そのためには自分の生活を仕事に反映させることを重視されているそうです。
また、杉咲さんは、人生をかけて生活をし、それを仕事に落とし込むことを大切にしていると述べられています。
彼女はまた、過去には自分自身を閉ざしていた時期があり、暗い役を演じることが多かったようですが、ドラマ「花のち晴れ~花男 Next Season~」での出演を機に、明るくなり、友達も増えたと語っています。
杉咲さんは1997年10月2日生まれで、東京都出身です。彼女は音楽家一家の出身で、父親はギタリスト、母親は歌手です。彼女自身も歌手として活動しており、ドラマ『アンナチュラル』の主題歌「ミスシェイプン」や映画『銀魂』の主題歌「DECIDED」などの代表曲があります。
「この長い旅の中で」の歌詞から思うこと
※個人的な感想をもとに考察しています。「そこはちょっと違う」と思われるかもしれませんが、「そんな見方もあるのかな」と思っていただけると嬉しいです。

幸せはどこにあるの?
歌いだしの部分からは、幸せを求めてどこか遠くへ向かいたくなる気持ちが伝わってきます。
今いる場所では何かが足りないように感じて、もっと別の場所へ行けば心が満たされるのではないか――そんな思いを抱くことってありますよね。
でも、この歌が伝えているのは、幸せは特別な出来事や大きな変化の中だけにあるのではなく、むしろ何気ない毎日の中に静かに息づいているのかもしれない、ということのように思いました。
本当にそうですね。
今の生活が物足りなかったり、
つまらなかったり思えたりして
変化のある生活や刺激を求めてどこかへ
行ってみたいと思う時があると思うのですが、
幸せって平凡で穏やかな日々の中にあるのかもしれないですね。

心を癒してくれるのは何?
人の心を救ってくれるものは、必ずしも特別な言葉や立派な答えじゃないんだろうなあと感じるフレーズから、次のように考えてみました。
深い悲しみや苦しみの中にいるとき、本当に支えになるのは、気負わずに交わせる何気ないやり取りだったり、完璧ではないけれどそばにいてくれる誰かの存在だったりするのではないのかな。
ただ一緒に笑ってくれたり、たわいない話を交わせたり・・・そんな小さな温もりが、張り詰めていた心をゆっくりほどいてくれるのかもしれないですね。
ほのぼのエピソード
先日、保育園で早番の先生が先に帰られる時に、
私たちが「お疲れ様でしたー」って声をかけると、
2歳の男の子も「おちゅかれさまでしたっ」て
真似をしながらお辞儀してるのを見て、
ほのぼのとした空気が広がりました
何気ない生活の1シーンですが、
疲れた気持ちを癒してくれますね。

心がむせび泣くフレーズ
”誰にも受け止められないままの苦しい声”を感じるフレーズからのメロディーラインがとても好きです。
何度聴いても泣きそうになります。
映画の中で、貴瑚が親から暴力を受け、
でも離れようとすると「行かないで」と
泣き付かれる・・・
これが家庭内DVなんだって痛感しました。
何度も心の中で、
「早く貴瑚を自由にしてあげて」って叫んでました。
なんて悲しいシーンなんだろう。
他の仲間には届かない声で鳴いている52ヘルツのクジラのように、
誰にも気付いてもらえないなんて悲しくて仕方がないです。
もし家族や周りの人がSOSを出していたら、
受け止めてあげたいです。
◆次のような意味のフレーズがあります。
”自分はまるで透明な存在のようで、君の笑顔の奥にある本当の気持ちを知るのが怖かったんだ”
(「この長い旅の中で」参照)
でも、僕(私)は力なんかないから、そのSOSの本当の意味を知るのが怖いのかもしれないです。
たとえ過酷な真実を知っても、どうしてあげることもできないというもどかしさが伝わってきます。
だからこそ、君のことをただ笑顔で見守ることしかできないって、言ってるようですね。
クジラの周波数
・クジラはどうやってコミュニケーションを取ってるの?
クジラは周波数を使ってコミュニケーションを取ります。ほとんどの鯨は15~25ヘルツの周波数でコミュニケーションを行いますが、種によっては異なる周波数を使用することがあります。シロナガスクジラは約10〜39ヘルツと言われています。
例えば、シャチの場合は数kHzから100kHzの範囲で聞くことができ、この広い範囲を利用してコミュニケーションや狩りを行います。
特定のクジラは、非常に特異な周波数でコミュニケーションを行うことが知られています。この映画の「52ヘルツのクジラ」として知られる個体は、他のクジラが通常使う周波数帯とは異なる52ヘルツで鳴き、そのために他のクジラとコミュニケーションを取ることが難しいとされています。
このように、クジラは周波数を使って非常に複雑なコミュニケーションを行っています。
余談ですが、イルカは、音を使ったコミュニケーションで知られていて、ホイッスル、クリック、歌などのさまざまな音を出して情報を伝達しているそうですよ。

自分は一人じゃない
いつも心配してくれて寄り添ってくれる君がいれば
大丈夫なんだ。
ずっと、僕(私)のことを想ってくれる人なんて
どこにもいないって思っていたけど、
君がいてくれれば、救われた気がするんだって、
「この長い旅の中で」の歌詞から伝わってきます。
そして、
声に出そうとしても、出なかった言葉こそが、
自分の命・魂の叫びなんだって。
その心の叫びを受け止めてくれたのが、
貴瑚にとってのアンさんや親友の美晴だったり、
少年にとっての貴瑚だったりするんですね。

クジラの声を受け止めてあげたい
もしも周りの人の中で、声を上げていない人がいたとしても
苦しんでいるような感情が伝わってくることが
あったとしたら、
それは仲間のくじらに届かない声で鳴いている
52ヘルツのクジラの声と一緒なんだよ。
「この長い旅の中で」を聴いていると、自分の心の奥にある想いが、少しでも相手に届いてほしい、そしてきっと届くはずだと信じる気持ちが伝わってきました。

一歩前に進んでみる
この2番のあたりは、最初のころの迷いや切なさとは少し違って、前向きな空気に包まれているように感じました。
そこには、大切な誰かの言葉を信じてみようとする気持ちがあるのかもしれません。
「あなたがそう言うなら、少し信じて進んでみようかな」――そんなふうに、閉じていた心が少しずつ開いていく感じがありました。
これまでの自分の殻を破って、新しい世界へ向かっていくこと。
そして、自分の命もまた大切なものなんだと受け止められるようになっていくこと。そんな希望が、この場面から伝わってきます。
映画の中で、貴瑚(キナコ)が自分なんか生まれてこなければと
思っていた心を岡田安吾(アンさん)が救ってくれました。
この世にはなくてもいい命なんて一つもないのだから。

目の前にいるあなたを今すぐ救いたい
”もう思い切って全部整理してしまおうよ”という意味を感じるフレーズがあります。
このフレーズを映画の内容と関連づけて考えてみたのですが・・・
ネタバレになってしまうと観る楽しみが減ってしまうのでふんわりとお伝えするとしたら、人によって困っていることや悩んでいることがさまざま違っているので、それに応じた福祉や法律の問題を調べたり相談したり解決することなのかなと思いました。

「長い旅の途中で」の歌詞からは、
信頼できる君がそばにいてくれるだけで、どんな困難もきっと越えていける――そんな力強い気持ちが伝わってきます。

孤独感や苦しみを感じていたとしても、
どうしても声を発することができない時が
あるかもしれませんが、
必ず声を受け止めてくれる人がいると信じたいです。
それがたとえどんな人であっても。
そして、
エンディングフレーズが
心地いい海の煌めきを感じさせてくれますよ。
信頼できる人のそばでは、
緊張することなく穏やかな気持ちで
生きていけるから。
まとめ
今回は、いつまでも心に残り続けてほしいSaucy Dogの楽曲「この長い旅の中で」の歌詞についてまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか?
「この長い旅の中で」は、
現代の闇やさまざまな問題提起があるような「52ヘルツのクジラたち」の映画の主題歌で、映画の世界観を見事に表現されていた感動曲でした。
Saucy Dogの曲は感情豊かでストーリー性があるものが多くて大好きなのですが、「この長い旅の中で」も大好きな曲の一つになりました。
また、聴いてみてくださいね
最後までお読みくださりありがとうございました!
※映画(Netflix)「パレード」の主題歌「なみしぐさ」もおすすめですよー
