こんにちは。
話題の人気TVアニメ「薬屋のひとりごと」シーズン1終わってしまいましたね。
2023年10月から連続2クール放送されていましたが、
第24話「壬氏と猫猫」が最終回でした。
寂しいですが、2025年シーズン2の放送を楽しみに待ちたいと思います。
先日の最終回(第24話)で猫猫が披露した感動的な舞がとても心に残ってるのですが、その時に流れたアオイエマさんが歌う「想い咲く時」がすごく気になっていました。
なので今回は、アオイエマさんが歌う「想い咲く時」の歌詞についてみていこうと思います。
アオイエマさんって?
アオイエマさんは、東京都出身のシンガーソングライターで、路上ライブをされています。彼女の魅力は、特にオリジナル曲「ナイモノネダリ」や「アイラ」などで知られていますよ。
この「ナイモノネダリ」の曲は、空の鳥籠に閉じ込められた心を持つ人々に向けて、幸福が心の中にあることを伝えています。
『想い咲く時』の歌詞を詳しく!(ネタバレを含みます)
「薬屋のひとりごと」第24話で、「思い咲く時」が流れたシーンは、猫猫とっても美しかったですね。
※ここから「想い咲く時」の歌詞を見ていきますね。その考察ちょっと違うかもと思われるところがあるかもしれませんが(笑)
アニメ「薬屋のひとりごと」最終話では、
羅漢(猫猫の父)が猫猫との勝負に負けて、緑青館の妓女を身請けすることになりました。
花街では、妓女が身請けする時には「見送りの舞」を踊るそうです。
「星の夜に瞬く記憶
時間を重ね
私を包む」
このフレーズから、猫猫が後宮の屋上で一人
「見送りの舞」を踊ってるシーンが思い出されました。
「戸惑いながら
痛み知るたび
胸の奥で膨らむ蕾」
この歌詞は、猫猫の生い立ちのことを暗示しているのかなと思いましたが、もしかしたら猫猫の母(鳳仙フォンシェン)の気持ちが込められているようにも受け取れました。
猫猫は花街で薬売りとして働いていた少女で、薬や毒に強い興味を持っていました。17歳の多感な年齢でありながら、色恋にはまったく興味を示さず、薬や毒に目がない猫猫。
妓楼で男女の色事を横目に育ったため、考え方が妙に大人で、時おり特異な行動も見られます。
ある日、薬草採取中に人買いにさらわれ、後宮の下女となりました。
猫猫と羅漢と羅門(養父)の関係って?
羅漢(ラカン)は猫猫の実の父親で、奇人軍師です。猫猫は父親だと認識していませんが、羅漢は物語開始時、猫猫の母親である鳳仙を身請けしていませんでした。そのため、実の親子関係は希薄で、猫猫にとっては「父親を名乗る変なおじさん」のような存在とされています。
一方、猫猫は羅門を養父として父親と認識していますが、血縁的には羅門の兄が猫猫の祖父にあたります。
「戸惑いながら
痛み知るたび
胸の奥で膨らむ蕾
いつか消えない傷痕も
愛と呼べるなら」
①このフレーズを猫猫の気持ちから考えてみると・・・
猫猫は複雑な環境で育ったために、今まで悩み戸惑ってきた感情が伝わってきます。でも、このような経験が自分を成長させてくれるような因(=蕾)になってると意味かもしれないです。
それは、次の猫猫と壬氏(ジンシ)との会話から推察されますよ。
「軍師殿のこと、てっきり恨んでいるものかと思っていたが」(壬氏)
「嫌いであっても、恨んではいません。羅門の娘になれた点だけは、あの男に感謝している」(猫猫)
返答はロジックな猫猫ですが、てっきり恨んでいるだけと思っていたのでちょっと意外でしたが、猫猫の心の成長を感じる場面かなと思いました。
②鳳仙の気持ちから考えてみると
「痛み知るたび」や「消えない傷痕」
このフレーズから、鳳仙の辛い過去が思い出されました。
鳳仙(猫猫の母親)の辛い過去とは?
鳳仙はかつて、羅漢との関係が原因で、彼女の身請けが取り消された過去を持っています。彼女は以前、体を売らないことで名高い妓女でしたが、客との一夜が彼女の価値を落としてしまいました。
一方、羅漢は、叔父・羅門が後宮から追放された事件により、都を離れることを余儀なくされました。
羅漢は半年後に帰還する予定でしたが、結局3年間も都への帰還が遅れました。帰宅した彼は、鳳仙からの多数の手紙が届いていることに気づきます。
すでに鳳仙が他の人に身請けされたと思っていた彼は、手紙を開いて衝撃を受けました。手紙に添えられていた小包の中には、鳳仙とかつての赤子・猫猫の小指の先が入っており、これは当時流行していた指切りの風習に基づいて、鳳仙が羅漢への思いを伝えたものでした。
このような辛い過去が鳳仙にあったのですが、
羅漢への変わらぬ愛を持ち続けていたことが伝わってきますね。
(花のように美しく舞うイメージ図)
このフレーズは、まるで鳳仙の姿を歌っているようですね。
鳳仙は美しいだけでなく、囲碁や将棋に長けた才能を持つことで知られています。
特に、羅漢と囲碁を差し合ったエピソードでは、
彼女の知性と美しさが強調されていますよ。
「その姿は何より
強くて美しい
いつまでも
あの花のよう」
鳳仙は若くして梅毒という病を患いますが、
どんな姿になっても強く生きている姿は、
悲劇的な美しさを際立たせてる感じがします。
アニメの中で、羅漢は鳳仙のことを「鳳仙花の実のような」「人とはこのような顔をしていたのか」
「確かなもの
変わらないもの
明けぬ夜に
私を照らす」
このフレーズは、
確かで変わらないもの、
たとえば信念や愛のような永続する価値というのは、
困難や試練の時にも、私たちのことを照らして
導いてくれるというメッセージが込められているのかなと思います。
「躊躇(ためら)いながら紡がれた言葉」は、
不確実性や恐れを感じながらも、
自分の心の声を表現しようとしているかもしれませんね。
そして、
「風が攫(さら)った」言葉というのは、
言葉が持つ儚さや、伝えたい想いが常に届くわけではないという
現実を示しているようです。
(花瓶の花が枯れていくイメージ図)
「薬屋のひとりごと」の23話では、
猫猫は象棋(中国のチェスに似たゲーム)(シャンチー)が得意な羅漢に対し、
条件付きの象棋の勝負を挑みます。
勝負の条件は、猫猫が勝った場合、
羅漢は緑青館の妓女を身請けすることです。
勝負の行方は壬氏と高順が見守る中で進行し、
羅漢が勝利を重ねるものの、猫猫は毒を仕込んだ酒を用意するという作戦を立てていました。
(実は毒ではなくて強いアルコールでしたが・・・)
酔い潰れた羅漢は、猫猫からもらった”枯れた青い薔薇”の意味に気がつきます。
「いつか朽ちてゆく花」とは”枯れた青い薔薇”
鳳仙(猫猫の母)に羅漢の想いが届きますように。
そう願わずにはいられないような23話の内容でした。
(急いで迎えに行くイメージ図)
このフレーズからは、そう長くは生きれない鳳仙が
思いを寄せていたたった一人の大切な人・羅漢のことを
待っている様子が思い浮かびました。
アニメ「薬屋のひとりごと」第24話で羅漢は鳳仙の存在に気づき、
急いで会いにいくシーンは何度見ても涙が出ました。
「まだ小さな
たったひとひら
いま空へと
舞い上がれ」
このフレーズは、鳳仙(母)から猫猫(娘)へのメッセージのように感じました。
「その一歩がやがては
誰かの胸に咲く
花になる」
「健やかに成長して、誰かの為に尽くせる人になってね」という母の願いかもしれないですね。
アニメの中で鳳仙は、病床でずっとわらべうたのような曲を歌っていました。
このシーンから鳳仙が小さい頃に別れた猫猫の幸せを願って、
僅かな灯火を消さずに生きている姿にも映りました。
(シャンチーをしているイメージ図)
どんな姿になろうとも、君(鳳仙)という存在は自分(羅漢)にとって
美しい花のようだと言ってるようにも感じます。
でも、もしかしたらこの最後のフレーズは、
猫猫のことをさしているのかもしれないです。
母のために舞を舞っている猫猫の姿は、
「強くて美しい」花そのものですね。
まとめ
今回は、アオイエマさんが歌う「想い咲く時」の歌詞についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?
アニメ「薬屋のひとりごと」第24話でこの「想い咲く時」が流れた時、
歌詞の内容とアニメの内容が混ざり合って
胸の中がズキズキと痛くなりました。
本当に素敵なシーンなので、見逃された方はまた見てくださいねー
最後までお読みくださりありがとうございました!
※「薬屋のひとりごと」のオープニングテーマやエンディングも素敵ですよ。